「花の碑」 第二部 第十三巻
作者 : 宇江木リカルド
RICARDO OSAMU UEKI
発行所 : ウエキ文芸工房
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「花の碑」 梗概

 この大河小説は、1937年、日本が当時支那といわれていた隣国に侵略しはじめた年に、ブラジルに移民した一家族を中心にして描いた稗史ともいうべき物語である。
 当時の日本人の大半は、皇国史観と軍国主義教育を徹底的に刷り込まれるとともに、特別高等警察や憲兵の監視の元に、恐怖政治のなかで、天佑神助、神州不滅、八紘一宇の侵略を聖戰と信じ込んでいたために、日本の敗戦を頑固に拒否し、日本戦勝のデマニュースに踊らされ、ブラジル国内において、「勝ち組」「敗け組」の両派に分かれ、同胞間での抗争の挙句、暗殺事件を起こし、1955年、ついにブラジル側官憲の介入によって鎮静されるまでを描いている。
 この小説は四部作で、第一部はコーヒー農園での一年間を四百字詰め原稿用紙に換算して三千枚余で描いたのが、この物語全体のプロローグになり、「花の碑」が描こうとしているブラジル日本移民社会の戦後の混乱「勝ち組」「敗け組」の抗争は第二部から始まり、これがおよそ九年間の話を三千余枚で描いているのと比べると、プロローグが非常に長すぎて読者を退屈させるだろうと思い、第一部を読まず、第二部から読んでも本テーマがわかるように構成してある。


作者自画像
作者略歴
1927年   アジア地方極東部日本島大阪市域に生まれる。
1941年   旧満鉄付属工業学校に入学するため、単身旧満州地方に移住。
戦後日本島に強制送還されて、まずルンペンから担ぎ屋、工員、看板屋、会社員、脱サラしてウエキ工芸株式会社設立など各種の職業に従事する。
1974年   南米大陸ブラジル地方に移住。
1978年05月08日   ブラジルに帰化。
1980年   会社を辞任。絵を描きながら、妻と二人で放浪生活をする。
1981年   ブラジル航空郵便50周年記念全国絵画展に応募し銀賞獲得。
1981年10月   第2回サントス・ドゥモン絵画展に応募し金賞獲得。
1985年   年金生活者になってから、純文学と大衆文芸をミックスした庶民文学を表明し、縁台向き法螺話の創作をはじめる。
1987年   第31回パウリスタ文学賞(パウリスタ新聞社主催)に初めて応募した作品「誤算」が2位で佳作入選。
1992年01月   小説個人誌「南回帰」創刊号を発行。
1993年   日本移民の戦後に起こった「勝ち組」「敗け組」騒乱を主題に大長編小説の取材と資料調査をしながら、下書きを始める。
1996年06月14日   「花の碑」ワープロ専用機で創作開始。
1997年08月14日   コンピュータを購入。
1999年11月   選詩集「吼えろ!雄鶏」単行本化する。
2001年03月   単行本「白い炎」発刊。
2002年02月   単行本「アマゾン挽歌」上・下巻発刊。
2002年10月   単行本「花の碑」第一巻発行。
2003年02月   「花の碑」第二巻発行。5月「花の碑」第三巻発行。
2003年08月   「花の碑」第四巻発行。10月「花の碑」第五巻発行。
2003年12月   「花の碑」第六巻発行。
2004年02月   「花の碑」第七巻発行。
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