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南米漂流
     ブラジル漂流記 (Draft in Br...  (最終更新日 : 2021/01/13)
ブッファローの大地 [全画像を表示]

ブッファローの大地 (2011/12/18) やっと、今まで行きたいきたいと恋焦がれていた、マラジョ島に着いた。船から降りると、すぐに、待ち受けていたバスに乗り込む。かなり熱いが、北風がいつも絶えることなく吹いており、それほど暑さは感じない。
 島最大の町ソリーの町に向かう。目的地の農場にはさらに舟で1時間ほどかかるという。車窓からは、時折、水たまりに浸かって首だけ出している気持ちよさそうな水牛を見る。そんな風景を見ると、やっと「水牛の島、マラジョ」についたことを実感する。マラジョの水牛はアジア系の水牛とヨーロッパ系の水牛が交雑してできた種らしい。大きい水牛で1トンを超えるものがいる。
 横波を食らうと、一発で沈んでしまいそうな舟に乗り換え、水上すべるように舟は進んでいく。ときおり、目の覚めるような真っ赤な鳥グァラーがバサバサと群れで飛んでいく。この鳥は非常に憶病で、なかなか近くによることができない。何度か近くによってもらったが、思うように写真が撮れなず諦めてしまった。そして、やっと舟は農場の船着き場に着いた。
 ここからさらに馬に乗り換えて、宿泊所まで行くという。乗馬と言っても観光客用の馬で、トボトボと歩いて行く程度であるから、僕のような素人でも十分乗れる。以前、5日ほどカンポグランジの小野田牧場で乗馬の練習をさせてもらった。そのおかげで馬に乗るのも大分慣れた。しかし、当時はロデオの写真を撮っていて、顔面を馬にう蹴られたばかりで、そのトラウマから馬が怖かった。それでも走るとはいかないまでもなんとかかんとか速歩きくらいならできるようになった。1キロほど、バッファローが歩いてデコボコになった泥がかったまった大地を、時に馬が足を取られよろめきながら歩く。たかが1キロなんで車を使わないのか不思議に思っていたのだが、車がないのである。
 そして、やっと牧場についたのは、1時を回っていた。

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牧場の舟着場で待っていた、牧童とマラジョ馬。この馬は水の中でも嫌がらずに入り、ガタガタの道でも平気で歩く。


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水の中で気持ちよさそうな水牛たち。


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牧場のほとんどの場所がバッファロウに踏み荒らされてガタガタ。そんな所でも時に足をとられながらもマラジョ馬は嫌がらずに歩く。


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