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     ブラジル漂流記 (Draft in Br...  (最終更新日 : 2021/01/13)
マラジョのバイアグラ、ツルー [全画像を表示]

マラジョのバイアグラ、ツルー (2011/12/22) Tの素早い機転で、マラジョ料理レストランでツルーが食べられることになった。
 いつも食べられる訳ではなく、入るときと入らない時があるらしい。特に生はその日のうちに捕れた新鮮なモノでないとダメだという。ツルースープは一般的に食べられるようであるが、どうせ食べるなら生で食べたかった。Tも食べるなら、生が一番うまいという。
「俺はもう38歳だけど、どう見ても20代だろう! これもマラジョに来るたびにツルーを食べているからだよ」とTは胸を張る。20代に見えるというのは?? であるが、若返り効果があるというのは本当かもしれない。彼が紹介してくれたツルー好きの人は皆年齢以上に若く見えた。
 ツルーの予約はしていたものの、多分大丈夫だろう、というような、あいまいな約束だったので、果たして本当に食べられるのか心配であった。うっそうとした木々にかこまれたレストランに行くと、ツルーが入荷したという。ラッキー!! 待望のツルーがこれで食べられる! 蚊に悩まされながらツルーが出てくるのをまった。
 1匹1匹内臓を取り出してきれいに洗わなければならないらしく、出てくるまでに結構時間がかかった。そしてやっと出てきた。見掛けはナメクジのような塩辛のような軟体系で、ちょっとね、という感じであるが、サウサや塩で少し味付けをしているようである。「さあ、食べてみろよ。うまいぞ」Tに促され、1匹、口に入れてみる。むむむ、これは。イカの足をもっとふやかして水っぽくしたような、ナメクジとミミズを足して2で割ったような(食べたことはないが、見るからにそんな感じ)味がした。決してマズイというものではない。なれれば普通に食べられるだろう。かと言って、うまいうまいとがぼがぼ食べられるといったモノではない。つい最近きた日本人は精力をつけるためにこれを3皿食べていったそうである。こんな所でそんなに精力をつけてどうするのであろう?? 更に、ツルースープを頂く。ちょっと肉が固くなって、それこそ、イカの足をもっともっと柔らかくしたかんじ。きっとミミズのスープもこんな感じであろう、という歯ごたえであった。こちらはもっと食べやすい。マングローブの木に巣食う、マラジョ島特産物にすっかり満足してしまった。
 そして翌朝、日中の撮影に疲れた身体にかかわらず、確かにツルーの効力が! ピラニアスープ同様の反応に僕自身驚いた。単なる思い込みのせいかもしれないが、僕としてはツルーの効果を信じたい。

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これぞツルー。塩などで食べやすいように軽く味付けがされていた

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ツルーが棲んでいたマングローブの木。


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