6・30 うんざりするラッシュ (2006/06/30)
とにかくサンパウロは車が多すぎる。ここ数年インフレが収まり、ローンが簡単にできるようになり猫も杓子も車を買えるようになったことが大いに関係あると思う。ブラジル人にとって車をもつことはひとつの重要なステータスなのだ。車を持っていないというと、ちょっと小バカにしたような目で見られてしまう。今や、それほど誰でも車を持っているのだ。 僕は車を持ってないし、ひたすら歩く人間なのでラッシュの影響は大して受けないが、それでもどうしてもラッシュ時にバスに乗らなければならないときには、本当にうんざりしてしまう。 ひどいときには1キロ動くのに30分以上かかるというから、歩いた方がずっと早い。 アラサツーバというサンパウロ州の田舎町に移り住んで温泉を経営する人にどうしてサンパウロ市を出たのかと聞いたことがあった。 「二人の娘がいるのだけど、治安が悪くてアパートから200m先のマクドナルドにも一人で行かすことができなかったし、10キロ先にある事務所に行くのに毎日1時間半もかけて通っていたから、サンパウロの生活には疲れてね」という返事が返ってきた。 僕は、サンパウロというなんでも呑み込んでしまうアメーバーのような都市が大好きであるが、さすがにこのラッシュだけは好きになれない。
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