7・5 なれない習慣 (2006/07/05)
僕にとって未だに慣れない習慣は、電話とベージョと靴磨きである。 ブラジル人は電話を掛ける方が、まず「ケン・エ(誰?}」と聞いてくる。これは、ごく普通のことであるらしいのだが、僕は掛ける方がまず名前をいうべきだと思うから、まず答えない。逆にこちらが「ケン・エスタ・ファランド(誰ですか)」と聞いてもたいてい答えないから、多分相手も名前をいうのが嫌なのだろう。 ベージョというのは、人と会ったときや、別れるときに頬にチュッチュッと軽いキッスする挨拶である。これもどうも恥ずかしくて未だに慣れない。きれいな女性になるとなおさらである。もともと僕は女性とお酒には弱いのである。 そして靴磨き。ブラジルでは磨かれたきれいな靴をはくことははかなり重要な身だしなみひとつである。僕はスニーカーが嫌いでワーキングブーツ?のような革靴をいつも履いている。サンパウロのセントロには靴磨きが結構たくさんいて、汚い僕の靴を見て磨かないかといつも声を掛けられたものであるが、最近はめっきり声をかけられなくなった。靴が汚すぎるのか? あるいは貧乏そうに見えるのか? どうも、椅子に座って靴を磨かせるのは偉そうな感じがして抵抗がある。多分これは僕が田舎者のせいだろう。 おそらく、この3つはこれからもなれることはないだろうという気がする。
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