7・11 若者ファッション (2006/07/11)
リベルダーデのメトロの駅を出ると、階段にまるでカラスの群れのような、黒い服を着た若者の集団がたむろしていた。これは面白いと思い、カメラを取り出し写真を撮った。ちょうど持っていたカメラが大きめの一眼レフだったので目立ったのだろう。数人が追いかけてきて、何で撮ったの? と訊いてきた。その言い方は決して怒った風もなく、むしろ好奇心からで嫌味のない言い方だったので、こちらも、ニコニコしながら「面白かったからだよ」と撮った理由そのままに答えた。 サンパウロで写真を撮っていると、何故撮るの? と怒って訊いてくる人間が多い。もちろん何もいわないで撮る方が悪いのだが、撮るにあたって、そんなに大きな理由はたいていない。そんなことが最近いつもなので、よっぽど撮りたいシーンでない限りはサンパウロでは人物写真はあまり撮らない。 彼らは僕の言ったことを納得してくれ、中の二人が写真を撮ってくれという。それが今日の写真である。 多分、彼らの着ているファッションが今サンパウロの若者たちの典型である。男は黒っぽい服に帽子、女はフランケンシュタインが履いているような底厚の靴やブーツに黒い服。そしてどちらもピアスを鼻や唇、眉、舌にし、刺青をしている。中には、牛の鼻輪のような鼻ピアスをしている若者もいて、そんなピアスのどこがかっこいいのか分からない僕はついつい笑ってしまう。おそらく、もう僕と若者のとの間に、モノに対する基準や考え方に大きな隔たりがあるせいだろう。 しかし、ピアスに開けた穴が化膿したりして鼻が落ちたなんてことにはならないのだろうか。人事ながら心配してしまう。
 | 女の子はポーズもなかなかきまっている メトロの構内 は撮影禁止だし、大げさになるのが嫌だったのでバック を指定できなかったのが残念! |
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