9・7 僕と息子 (2006/10/08)
「やっと日本から帰ってきた」今回の旅はそんな感じが強い。さすがに、一週間の間をおいての通算2ヶ月間は長く、ブラジルに帰りたくなった。日本という国は、モノも安く、安全で、食べ物もおいしいが、もう僕のいる場所がないのである。 ブラジルに帰ってまず驚いたのが、息子の変わりようであった。痩せて、顔に覇気がなく、透明感がなくなっていた。なんというか薄汚れた感じがするのである。以前は自分の息子ながら、その透明感と清潔感、そして整った顔立ちから、なろうと思えば、モデルにもなれるんじゃないかと思っていた。 「あなたが日本に行ってから、病気がちだし、学校でも問題ばかりよ。ずっとあなたが戻ってくるのを待っていたのよ」という話を母親から聞いて少し不憫になってしまった。 昔は「親はなくても子供は育つ」とよく言われていたし、僕自身もそう思っていた。しかし、兄弟のたくさんいた昔の家族とはことなり、今は違うようである。少なくとも彼は違うようだ。 もうひとつの驚き。息子が長電話をしているので、「誰と話しているのだ?」と聞くと「ナモラード(恋人)」「???」何もいうことはなかった。彼はまだ9歳である。一瞬、「ガキのくせして、何がナモラーダだ」だと思ったがぐっと言葉を飲み込み、「どんな女の子?」と聞くと白人系で黒髪の7歳の女の子だという。僕は20歳まで彼女なんていなかったのに、息子は9歳で彼女がいるとは! 軽い嫉妬と追い越された気分を味わされた。
 | 僕が思っている以上に繊細な点があったり、驚くほど 大胆であったり・・・ 子育ては難しい |
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