10・28 ブラジル交通事情 (2006/10/29)
ブラジルの交通事故での年間死亡者は約5万人とのことである。朝鮮戦争だか、ベトナム戦争だかで3年間のアメリカ兵士の死亡者が4万人らしいから、ものすごい数である。 とにかく、運転マナーが悪すぎる。ブラジルでは運転手が歩行者に気をつけるのではなく、歩行者が車に気をつけなければならない。例えば、駐車場などから車が出るときなどもほとんどの車は歩行者が通り過ぎるのを待たない。歩道といえども人間の方が車が通り過ぎるのを待たなければならないのである。まったくおかしな話である。そんな車優先の交通状態に慣れてしまったものだから、日本でもついつい癖が出てしまい、車が通り過ぎるのを待ってしまう。時々、車のマナーに腹が立って、車におかまいないしに歩道を歩いているとそのまま突っ込んでくることがしばしばあるから怖い。まともに保険も入っていない車も多いから、怪我をしたらそれこそ大損なので、そんなことはやめてしまった。しかし、歩道を歩いていて車に気をつけなくてはならないなんてまったくもってアホな話である。 車がこんな状態であるから、歩行者もほとんど信号を守らない。赤でも車がきていなければ、どんどん渡ってしまう。日本でも信号を守らずに歩いていたら、えらく姉に怒られた。 車も歩行者も交通法規をまもらないから、年間5万人の死者が出てもしょうがない。治安の問題、交通問題・・・、ブラジルでの暮らしは死と隣り合わせだな、とつくづく思う。
 | サンパウロはとにかく車が多い。ここ数年、分割 払いで購入できるようになったことから、その数 はうなぎのぼり。猫も杓子も車を持っている状態 である。 分割払いでせっかく買った車もガソリンを買うお 金がなくてガレージに眠ったままという話も聞く。 |
|
|