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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2019/04/21)
11・11 アパート問題ほぼ解決 [画像を表示]

11・11 アパート問題ほぼ解決 (2006/11/12)  10・26にアパートの修理問題について書いたが、やっと下の住人が2時から入って修理をしてよいという許可をだしてくれた。そのことを前日に聞いてほっと一息ついていた。やはり何事もあきらめずにしぶとくやらなくてはならないんだな、と再認識した。
 修理屋との契約は、水漏れによって変色した風呂場(シャワー場)のペンキ塗りと配管の交換であった。この配管の交換は僕のアパートから行うと非常に手間なので下からやると言っていた。管はこの建物が建って以来交換されてないはずであるから、かれこれ60年はたつ年代ものである。そんなわけでいつこの管からまた水漏れが始まるかもわからないので、僕としてはどうしても交換してもらいたかった。昨日もそのことには念を押していたし、それまでも何回も交換を頼んでいた。
 うまくことは運んでいるかなと思い親方に電話して配管も交換してくれたかどうか確認すると、交換しないという。そ、そんな、バカな話はない、あれほど約束していたのに! 電話口で血が頭に上っているのが自分でよくわかった。親方は今から上がって説明するからと言って電話を切った。これだからブラジルは嫌になる。仕事を頼んでも、よっぽどきちんと管理してないとすぐズルをして安易なことをしてしまう。
「見てみたら、水漏れはとまっていたから大丈夫だと思ったから。アパートの住人は、なかなか難しい人間で作業を今日中に終わらしたいから・・・・」とくどくどと言い訳をする。
「最初の約束と話が違うじゃないか! 昨日も確認したし、それまでにも何回も確認したら、そのたびに大丈夫だよと言ったよね。それに僕は1、2年の安心感じゃなくて、最低でも5年以上は水漏れがしないという安心感が欲しいんだ」同じような口論を繰り返しているうちに、親方であるおばさんは、僕の言い分が正しいと思ったのか、僕の言い方があまりに頑強だったのか、少しずつ折れ始めた。僕はこのおばさんは決して嫌いではない。ブラジル人には珍しく誠実で、面倒見がよくて本当に働き者だと思う。
「じゃあ、もう一度話してみるわ。でも、難しい人間だから、どうかしらね・・・・・」実は僕の方もあやうく折れかけていたのだ。本当は下の住人との交渉は、彼女の仕事ではないと思っいる。しかし、彼女は僕が頼みもしないのに、「じゃあ、下の住人に交渉するわ」と言ってこのすべての修理が始まったのだ。たぶん、今までもこのようなごたごたも含めてすべて引き受けることによって彼女は仕事を取ってきたのだと僕は思ったから、彼女にすべてまかしたのだった。そんなことを考えていると、少しおばさんが気の毒になってきていたのだ。折衷案として「じゃあ。下の住人が引っ越ししたときにすべて直してくれ」というおうかと思っていた矢先だった。しかし、たとえ人の良いおばさんでも、ブラジル人だから、遠い将来のことなんかまず当てにはできない。どうしようかと考えていたときに、出たこの言葉はまさに渡りに船であった。今まで幾度となくいろんな交渉を行ってきたが、気が弱いせいか、あんまり通しすぎると気の毒だという考えが頭をもたげ、たいていの場合は引いてきたような気がする。大分ブラジル人的になってきたかな、と自分でもある意味感心しながら、「じゃあ、お願い言ってきてよ」と言って親方を送り出した。
 20分後にニコニコしながら親方は帰ってきた。「大丈夫よ。来週やることになったわ、で、ところで相談なんだけど、今日は支払いの日なの、申し訳ないけど少し前払いしてくれないかしら」とうつむき加減にもじもじしながら、新たな条件をだしてきた。うーん、さすがに転んでもただでは起きないブラジル人。おそらく彼女は週ごとに、職人に支払いをしているのだろう。以前、いつもいつもきっちりと集金できるわけでないから、この支払いが大変なのだという話を聞いた覚えがあった。さすがに断れきれなかった。
 なんとなくうまくやられたような気もしないではないが、まっ、いいではないか!

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いろんな問題も楽しみながら対処できれば、と思うが
まだまだ人間が青い僕には難しい。


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