11・13 メトロのラッシュ (2006/11/14)
久しぶりにラッシュ時のメトロに乗った。パライーゾという別の路線への乗り換え駅で乗ったのだが、あまりに人が多く、3回もメトロに乗れなかった。 4回目は一番前になってしまい随分と怖い思いをした。列車と僕との間隔は30センチもなく、もし後ろから押されたりすると確実に死んでしまうだろう。ブラジル人は何をするか分からないから余計に怖い。列車が来る間、もし落ちたら、すぐうつぶせになろうとか、どうやって敷かれないようにするかいろいろ考えていた。何気なしに手を出せば、手が引きちぎられるか、体がひきずられ大事故になるだろう。そう思うと体を縮めて列車が止まるのをじっと待つしかなかった。 日本でも東京にほとんど住んだことの無い僕は本当のラッシュ時の混雑をしらない。しかし、1度だけかなりのラッシュに出遭い、男の急所が僕のお尻にぴたりと合い随分気持ちが悪かった覚えがある。後で友達にいうと、それはいわゆる、痴漢のようなものだよ、と言われた。確かに、あんなにぴたりとあたるなんて異常といえば、異常である。未だに男の急所の熱さが脳裡にかすかに残っている。でも体も動かせられない状態だったから、真実は??である。そんな経験もあり、みんなに美人といわれるような知り合いの女性から、日本の列車では痴漢に随分悩まされたという話を聞くと、そのおぞましさが十分以上に理解できた。 ブラジルでは、昔は痴漢はないといわれていたが、最近はあるようだ。近郊列車で、数年前に女性専用の列車ができたこともあったので痴漢はかなりあるのだろう。ただせっかくできた専用列車も男性が全く無視して利用するので結局は意味がなかったようだが。 ブラジルの女性は気が強いから、よっぽど気弱そうな女性で無い限りは撃退されてしまうのではないかと思うが、実際はどうなのだろう。
 | メトロにはメトロ警察がいて、治安は比較的いい。しかし、僕は一度すり集団に囲まれ、気がつくと財布(名刺しか入っていない)が盗られていた。本当は写真も禁止されている。 |
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