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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2019/08/23)
11・14 カメローの悲哀 [画像を表示]

11・14 カメローの悲哀 (2006/11/15)  最近、年末をまじかにしカメロー(路上販売人)の締め付けが厳しい。
昨日も、警官とカメローとの衝突があったようだ。
 商店主としてみれば、中国からの安い製品を売るカメローたちのせいで、売り上げが減り、市としてみれば、税金を払わずに無許可で、さらに偽物を路上で商売をするのを放っておけない。そんなわけできつい取締りが行われているのだ。捕まると、商品は全部没収。さすがに逮捕まではいかないようだ。没収される様子を横でみていると、意外にさばさばしているカメローが多いのには驚く。もう慣れっこになってしまっているのかもしれない。最近は取り締まりが来たことを知らせる、見張り番まで登場しているようで、ぴーっと鋭い音が鳴り響くとさっと商品を片付け逃走態勢に入る。地区によっては取り締まりを避けるためにカメロー達が集まって朝方の3時4時から商売を始めているところもあるそうだ。こんなに朝早くというよりは夜中に買い物客がいるのか? と思うが、その安さに惹かれて意外に客はいるそうだ。
 商店主の気持ちは分かるが、カメロー達の気持ちもよくわかる。今のブラジルは一度クビになると新たな職を求めるのは非常に難しい。仕事はない、お金はないとなれば、どうすればよいのだろうか。仕事にあぶれた人々は、それこそ泥棒になるか、乞食になるか、カメローになるしかない。大多数はカメローになっているようで、最初はわずかばかりの商品を用意し、それを売って少しずつお金をため、商品を買い足して営業するか、おそらく元締めに商品を借りて売っているのだろう。
 市はたんに取り締まるだけでなく、彼らの救済を考えなければならないと思う。しかし、今のところ救済の話は聞いたことがない。窮鼠猫を噛む、ということばが?るが、このままいくと彼らが爆発するような気がする。


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教会にお祈りに来る人々は多い。日本のように、一家心中という話を聞かないのは、自殺を禁じているカトリック教のおかげか? ブラジル人を見ているとつくづく生命力にあふれていると思う。会社をクビになっても、お金がなくても、彼らははたくましく生活していく。もし、これが日本だったら、自殺者であふれているだろう。はたして文化の違い、と言い切れるのか?

 


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