11・4 大雨 (2006/12/05)
午後すぎあたりから、また大雨。とにかく最近よく降る。28年ぶりの大雨らしい。 この大雨のおかげで、交通網は混乱し物凄いラッシュ、さらに通信の具合もおかしくなっており、Aさんはインターネットがつながらなくなったとのことである。まだ、インターネットの不通ならいいが家屋が浸水し6000人が緊急避難したとのことである。テレビのニュースを見ていると、あっという間の増水で、何台もの車がどんぶりどんぶり流されているシーンが流されていた。1週間前ほどは、スモッグが洗い流されていいわ、と軽い気持ちでテレビのインタビューを受けていた市民も、今や、悲壮感が漂う。 僕の小さい頃の高知は、夏から秋になると決まって毎年台風がきて、床上浸水なんてこともざらだった。台風が来ると、学校が休めるものだから、子供心に、台風が来ないかなー、と期待していたものである。吹き荒れる暴風雨、そして、真っ黒な空、テレビでは緊急避難警報が流され、大人も子供も緊張し、台風が来るたびにドキドキした。そして、台風が通り過ぎると、カラッと空が晴れ渡り、あれほど荒れた天候が嘘のようになる。この台風の後の清清しさが僕は好きだった。でも、もし、家財道具一切がなくなるような被害を一度でも被ったことがあれば、たとえ子供といえども、こんな気持ちにはならなかったと思う。幸いなことに僕の頃はせいぜい床上10センチほどの浸水が最大で大した被害は受けなかった。 天気予報によると、まだまだ、雨の天候が続きそうである。年末のこの時期にこんな災害にあうなんてつくづく大変だと思う。窓から降り続く空をみながら「高いところに住んでいてよかったね」と息子がいった。恵まれた環境に住めることに感謝しなくては。
 | アマゾンの雨季には、多くの場所が浸水する。だから、家は高床式、交通手段は舟、それが習慣である。雨に耐性のない都会はもろい。 (撮影協力 ATSTUR) |
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