12・20 ブラジルとの縁 (2006/12/21)
今まで、ブラジルで年の瀬を感じたことがあまりなかったが、今年は何故か年の瀬をひしひしと感じる。見落としていたことが、見られるようになったのかもしれないが、父がなくなり、もう日本に住む所がなくなったことで自分の中でひとつの踏ん切りがついたのかもしれない。もうすでに16年もブラジルにいるにも関わらず、僕の中には移民という認識がなかった。これから少しずつその意識も芽生えてくるのかもしれない。 考えてみると、やはりブラジルには縁があるのだと思う。永住権にしても、そんなものがあることさえも知らなかったのに簡単に手に入ってしまったし、今年の前半は半日勤務の仕事をやめ、予想していた仕事が全く入らず、もうこのまま行ったら日本に帰国か、と思ったが、父のおかげで、なんとか今でもこうしてブラジルにいられる。僕の場合はどうしてもブラジルにいたい、という強い意思はない。要するに、やりたいことができれば日本でもどこでもいいのだ。子供もいるし、簡単にはブラジルを離れることはないと思うが、何事も流れだと思うから、そのときが来れば、その流れに乗るのが一番だと思っている。
 | リベルダーデ1の繁華街ガルボンブエノ通りは幟もたてられ、年末らしくなってきた。 |
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