12・28 癒しの動物たち (2006/12/29)
家に動物が増え、最近は気持ちが癒されているような気がする。ここ数年、熱帯魚の飼育も興味が失せ魚のいない水槽が置かれたままであった。あまりにも大きすぎて他に移す場所もなく少々困っていたが、これらの水槽にも再び数匹の魚が入り、毎朝エサをやるのが楽しみになってきた。いい傾向であると思う。 そんなこともあり、久方ぶりに以前通ったペットショップに行った。オーナーが変わり、店の雰囲気もすっかり変わっていた。水槽を見るとどの魚たちも痩せ覇気が無かったし、何匹かは死んでいた。ピラルクもいたが、腹がペタンコになり胴がやたらにながい、いじけた魚体になっていた。それを見て、ひどく腹立たしくなった。以前からいた顔見知りの従業員がいたので、「ちゃんと毎日エサをやっているのか?」と聞くと「やっているわ。昨日もやったばかりよ。ところであのアロワナはどうなった?」店の魚のことを突っ込まれたくないので懸命に他の話をしようとしている。僕がああだこうだという立場ではないのだが、魚たちが苦しんでいるのを見て黙っていられなかった。「オーナーの言うとおりにやっているのよ。仕方ないわ。でもあなたのいうことはわかるわ」と彼女は最後に言ったが、改善する気はないだろう。腹が立つだけだからもうこの店には来ない。 僕は30年以上もいろんな魚を飼いつづけてきているから、そんじゃそこらの店員よりずっと知識がある自負がある。ブラジル人の悪い癖で、特に若い従業員ほど解った口ぶりで僕に説明してくるから、ついついカチンときてしまう。「あんたが生まれる前から僕は魚を飼っているんだよ」と言う言葉をぐっと飲み込み、わざと難しい質問をしてしまう。あ~、嫌な性格である。 魚や犬、カメのおかげか最近は性格もまるくなってきたような気がする。いつか1軒屋で巨大な水槽を作ってピラルクやアマゾンの魚たちを思う存分飼うのが僕の夢である。
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