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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・7 写真 [画像を表示]

1・7 写真 (2007/01/08)  最近、撮った写真が喜ばれる。これは非常にうれしいことで、僕にとって、写真を撮るという行為を続けるひとつの糧である。つい先日も「撮っていただいて本当に良かった、母との写真を見て、思わず涙しました」と言う話を聞き、気にってもらって良かった、と一安心した次第である。とは言っても彼女の場合は、僕でなくても、他のカメラマンが撮っても同じような、いや、それ以上の写真が撮れたと思う。それほど良いシツエーションであった。写真というものは、当然カメラマンの腕というものが大きく左右されると思うが、僕の場合は、僕自身の技術・能力というよりは被写体の持っている能力のような気がする。だから僕の写真は、人によっては何でこんなに綺麗に撮れるのだろうという人もいるし、反対にいくら粘って撮っても、どうしようもないという人もいる。さらに僕自身が合わない、嫌いなんていう人はやはりダメである。上手なカメラマンは、どんな人でも雰囲気のある写真を撮れるのだろうが、僕はまだまだダメである。
 ある知人のカメラマンは、自分の作風が壊れるから結婚式やパーティの写真は撮らない、と言っていたが、僕はお金をもらって1枚で多くの写真を撮れればいい、と思っているので、よっぽど嫌な仕事で無い限りは引き受けることにしている。でも彼の気持ちも良く分かる。確かに、記念写真やイベントの写真ばかりを撮っていると妙な型にはまった撮り方になっている自分にきづく。しかし、そういう制限のある場所で自分の感じるシーンを見つけ出して撮るのはひとつ快感である。
 写真を撮るという行為は、たかだかシャッターを押すだけなのだが、本当に奥深い。その反面、初めて写真を撮る人が、驚くような写真を撮ることもある、この意外性が僕にとってまた面白い。
 写真はずっと撮り続けてきたが、30代後半まで自分のやりたいことが、ずっと分からなかった。今、やっと自分は写真を撮るのが好きなのだ、これで食べて行こうと思うようになった。


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