1・14 リベルダーデの写真屋 (2007/01/15)
どうしても午前中に紙焼きしなければならない写真があった。リベルダーデのある写真屋に行くと、イメージがどうやってもコピーできない。よく見ると、名前の一部が日本語になっていた。他のコンピュータも開いていたし、ちょっと名前を直してくれないかと担当のブラジル人に聞くと、できないという。それではということでオーナに直接頼んだ。彼の返事は「できないね」だった。僕はこの店を随分前から使っており、最近は毎週紙焼きをし、電池など必要なモノはたいていここでそろえていた。そんなことから、5分もかからない作業だから、「いいよ」、という言葉を期待していた。この写真は2時までになんとか紙焼きしたかったのでしつこく、なんとかお願いできないか、とまで頼んだが、彼の返事は僕がいくら頼んでも、「だめだね」だった。それも僕が困っているのを楽しむかのように、にやにや笑いを浮かべている。ついに彼の言葉と人をばかにしたような表情にキレて店を飛び出してしまった。 家に帰る道すがら、3、4年前に同じようなことがあったのをを思い出した。日本に白黒写真を持っていく準備でどうしても現像液が必要だった時のことだ。土曜日で写真関係の店で開いていたのはこの店だけだった。現像液を買いたいというと、使用期限の過ぎたものを出してきた。12レアルのもを10レアルに負けてくれるという。どうしようかと考えていると、「買いたくないのなら、買わなくても別にいいんだよ」 困っている僕を見透かし、言葉を投げつけてきた。さらに女の店員と迷っている僕を見て笑っている。このときは本当に腹が立ったが、どうしても必要だったので買わなければならなかった、そんな苦い思い出がよみがえってきた。もう金輪際、あの店は使わない、そう決意すると少しは気持ソが楽になったが、どうも気持ちが収まらない。既に頼んでいた写真を取りに言った際に、レジの女の子に、「ここのオーナーは嫌なやつだね。今日限りここを使わないよ」というと、一瞬、彼女は何かいいたそうな顔をして、「残念ね」とポツリと言った。この店の従業員は辞めていく人が多いから、おそらく彼女の胸の中にも何かいいたいことがあったのだろう。自分が2度とこの店を使わないようにするために彼女に言った訳だが、自分の世界を狭めてしまう自分自身のアホさ加減にも呆れてしまう。でも、性格だから仕方がない・・・ 通りを隔てたところにも、写真屋があるのだが、この店もひどい。ASA800のフィルムの現像を出したおり、年配の女性に対応してくれた店員が「彼はプロ?」と聞いた。一般の人が使うフイルムではないので店員が気を利かしたのだろう。おばさんはムスッとした感じで「違う」と一言。何故彼女が聞いたかすぐには分からなかったが、数秒して分かった。この店ではプロには割引があるのだ。しかし、失礼な話である。別に僕は、安くしてくれと頼んでいる訳でもないのに、勝手に、人のことを判断するなんて! だいたいあんなおばさんに何が分かるのだ! それでもそのときは、店員が気を利かしてくれたと思っい苦笑いする程度で終わった。しかし、2度目がダメだった。仕事で撮った写真の現像を頼み、取りにいくと、さらっと探して、「写真がない」という。「無いじゃすむ訳がないだろう!」声を荒げた。多分僕の表情が怒りで豹変していたのだろう。横にいた先の女性とは別の年配のおばさんが慌てて探し始めた。ごそごそといろんなところを探して何とかでてきた。大体、店主のことを先生(彼は写真も撮るのだろう)と呼ぶようなアホな店だ、この店もそれから2度と使っていない。 大体のことは1度目は我慢するのだが、2度目、3度目はどうしても我慢できない。もっと寛容な精神でやっていかなければ、といつも思うのだが、一回決心してしまうともうダメなのである。 また、写真屋を探さなければならない。
 | 火のようにすぐ熱くなる短気な性格はなかなか治らない。結局自分が損なのだが・・・。 ちなみに、ブラジルのピザは釜戸焼きなのでおいしい。消費量は世界1だそうである。 |
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