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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/04/05)
1・26 親の気持ち [画像を表示]

1・26 親の気持ち (2007/01/27)  久々に犬を連れての散歩。最近雨が多く、なかなか出れなかったので犬たちもうれしそうである。いちおう飼い主の道徳として、ウンコ用のビニール袋と新聞を下げて行く。以前は外では、まったく大小便をしなかったのに、最近は外出に慣れたのか、決まってウンコをする。それもかなりゆるいヤツなので、拾う方は大変である。ここ数年の間に、ペットの数は激増し、驚くほどである。それに比例し、道に犬のウンコも増えた。テレビでしきりに、犬の飼い主のマナーの悪さを流したせいか、最近はきちんとウンコを拾う人が増えてきた。それでも全体の半分ぐらいではないだろうか。だから、相変わらず道に犬のウンコは一杯である。
 飼い主によって、犬の種類も違うようで、ゲイはヨークシャテリア、若い男はピットブル、年寄りはダックスフンドやチワワ、女性はプードルといったところか。犬の種類と飼い主の相関関係を見ていると結構面白い。
 いつものように近くの広場に行って、ちょろちょろと写真を撮っていた。すると一人の中年男性がやってきて、息子の写真と犬の写真を撮ってもいいかという。身なりも白いシャツにスラックスといういでたちで、そんなに悪くない。ただ、最近はほとんど身なりには関係なく犯罪が行われているからあてにならない。むしろ中途半端に良いと危ないくらいである。一瞬躊躇したが、自分がいつも写真を撮らせてもらっているから、ダメだとはいえなかった。しかし、子供の写真を撮らせてくれといわれると親としてはどうしても不審感を抱く。僕でさえそう思うのだから、僕が写真を撮らせてくれと頼んだ親も、当然僕のことを不審に思ったことだろう。
 僕が不審に思っているのに気づいたのか、自分も同じ犬ような犬を飼っているから、と着け加えた。しぶしぶ「いいよ」と「うと、彼は鞄の中からごそごそとバカチョンカメラを取り出した。「なんだ」と拍子抜けするとともに余計に不審感が募った。「ポルケ(なぜ)」と半分口から出かけたがやめた。1枚とって「息子に名前はなんていうの?」と聞いてきた。さらに不審感は増すばかり。息子も「どうして名前を聞くんだろう。変だね」という。息子は白人系の血が入っているせいか、色白で一見お金持ちの子供のように見える。さらに治安がそれほど良い場所ではないので、母親は誘拐を恐れて、9歳になった今でも、めったに一人で外に出すことはない。多分、何の気もなしに、犬と息子を撮りたかっただけだろうが、ちょっと心配である。こんなことがあると、ますます僕自身も子供の写真を取りづらくなった。困ったものである。子供を撮るときは、きちんと自分の気持ちを親に伝えて撮った方がよさそうである。

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サンパウロのセントロという劣悪な環境は、子供にはかわいそうだが、仕方がない。犬たちによって息子は随分癒されていると思う


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