3・20 身の危険 (2007/03/21)
やっと街中を歩く気分になってきた。時差ぼけと疲れで、日本から帰ってきてから、ベッドで本を読んでは寝るという日が続いたが、やっと復活し始めた気がする。 セントロを中心に街中を徘徊するが、なかなかカメラを鞄からだして写真を撮る気分にならない。ひとつには2ヶ月前に比べ、メニーナ・デ・ルア(ストリート・チルドレン)が増えていること、もうひとつは、以前にもまして町の中が殺伐とした感じがしてカメラを出すのを躊躇してしまうのだ。「ここ数日の間に、3回も強盗にやられそうになったわ」と彼女も漏らしていたし、僕自身も息子にソフトクリームを買ってやろうと、マクドナルドの店先で売っているソフトクリームを待っていると、僕よりもはるかにでかいアフリカ系の少年が、「俺達(3人)にもおごってよ」と身体にモノをいわせて、せまってきた。その態度が気に食わなかったので、「嫌だ」と言った。言った後に息子に暴力を加えられたらと思いギクリとしたが、もう、言ってしまったものは後には引けない。「よう、よう、おごってよ」なんどせがまれても「嫌だ」と言い通した。あんなでかい少年たちにせがまれたら、女性だったら怖くなってきっとソフトクリームを買ってやっただろう。喧嘩がからきしだめな僕も本当は怖かったが、脅しにちかい形で身体にモノを言わせて凄んでくるところがどうにも気に食わなかった。大型スーパーの中でのことだっただけに、こんな少年が入って人々を脅していることを許しているスーパーの警備にも腹が立った。 安全な日本に長「間いたせいか、サンパウロの町が余計に殺伐としているように感じる。日本にいつくブラジルからの出稼ぎの人々が増えているという話も納得がいく。
 | 僕の住むアパート。昔は屋上にダンステリアが開かれ、誰もが住みたがる高級アパートだったらしいが、今随分と寂れてしまった。築約50年たった今は、市の文化遺産に指定された。 交通の便が非常によく、22階のアパートは景観も抜群で気に入っている。 |
|
|