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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・8 排泄 [画像を表示]

4・8 排泄 (2007/04/09)  14、15歳の少年がある方向をみながらニヤニヤ笑っている。何となしにその方向を見ると、金髪の女性が歩道の隅で、しゃがんで排便をしているではないか。思いもよらなかった光景だけに、慌てて、向き直った。雨が降っており人通りは少ないとはいえ、大通りなので当然通行人はいる。通り過ぎながら一人の男が、からかった。女はよっぽど気が強いのか排便をしながら、それに言い返している。
 サンパウロを歩いていると、ちょっとした物陰となる階段や街路樹付近には、人糞がうんざりするほどある。路上生活者が多いから、当然といえば当然のような気もするが、できれば、公衆トイレでやって欲しい思う。しかしこの町には日本のようにたくさんの公衆便所があるわけでもないので、やはり仕方のないことかもしれない。僕はあまり、お腹が丈夫な方ではないので、飲みすぎた次の日は困ることがしばしばある。
 今回の排便をする女性にも非常に驚いたが、立ちションをする女を見たときにも驚いた。東北伯のレシフェを旅行しているとき、知り合いになった女性とビールをたらふく飲んだあと、途中まで一緒に帰ろうということになった。中の一人のショートパンツを履いた女性がおしっこをしたいからちょっと待ってくれという。付近には公衆便所はもちろんお店もない。街頭がぼんやりと照らす薄暗い道であった。と、彼女はちょっと小走りに前の方に行き、片足を塀にかけ、ショートパンツを脱ぐこともなく、片方の足の部分のパンツを目いっぱい捲り上げ、放尿し始めた。今でも街灯に照らされてキラキラ光るほとばしるシブキが目に焼きついている。さすがに連れの女性もこれには驚いたようで、口をポカンとあけてみていた。女性はさっぱりしたようすで、ニコニコしていたが、僕ともう一人の女性はあまりの出来魔ノびっくりしてしばらく声も出なかった。
 ボリビアのラパスでは、まだまだたくさんのインディオ系の女性が、スカートが広がった民族衣装を着ている。石畳の道を歩いていると、数本の細い水の流れが僕に向ってきた。ふとその流れを目でたどっていくと、一人の民族衣装を着たおばさんがそ知らぬ顔でしゃがんでいた。それを見てはっと気がつき、僕のそばまで流れてきた小便を慌ててよけた。流れる小便がなければスカートに隠され何をしているのかわからないが、やはりびっくりしたものである。彼女はパンツというものを履いていないのだろうか。当時、疑問に思ったもである。
 南米では、人前で排泄をするのは、あまり恥ずかしい行為ではないのかもしれない。実際はどうなのであろう?

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夕方、雨があがり、虹が出た。街の汚物も今日の雨で洗い流されただろう



 


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