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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/17)
4・14 顔 [画像を表示]

4・14 顔 (2007/04/15)  今年もまた花祭りがやってきた。この祭りのポスターをリベルダーデの街角で見るたびに、4月になったことを感じ、自分がまたひとつ歳をとることを実感する。
 毎年この祭りの、稚児さんの行列をとるようにしている。赤や緑の装束に身を包んだ稚児さんは、絵になるし、しつこくとっても文句をいわれる心配がないので、普段気を使ってなかなかとれない子供の写真を思う存分とれる。ブラジルは、誘拐が多いために、親たちは子供の写真を撮られるのを極端に嫌う。僕自身も息子の写真を知らない人間にとられるとあまりいい気分にはならないので、普段はあまり子供の写真を撮らないようにしている。
 今年はどうしたことか、稚児さんの数が随分とすくなくなっていたので、少々がっかりした。そのせいか、お坊さんの数の多さが目についた。中に結構な長髪の坊さんがいたのにはびっくりした。坊さんだから、頭を丸めなければならないという時代ではないのだろうが、やはり坊さんは坊主頭が一番似合う。
 主催者や議員の挨拶、おばあちゃんのコーラス、幼稚園児の歌が終わったあと、やっとおねりとなった。白い象の像を引いて、稚児さんやお坊さんがガルボンブエノ通りを1ブロックほどねり歩く。その一番前のお坊さん? が長髪だった。まあ、それはいいとして彼のやる気のなさそうな顔が「絵」にならないのである。「何で俺がこんなことをやらなけりゃならないんだ。クソ暑いのに」彼の顔にはあたかもそう書いているように見えた。本当にいやそうな顔をして一番小さな稚児の手を引いて歩いていた。完全にふてくされている表情なのである。本人はやりたくてやっているのではないかもしれないが、決まった以上は、笑顔はできなくても、せめて普通の顔をしなければならないと思う。それが彼の責任である。僕も非常な恥ずかしがりやなので、人前で話したり、出るのさえも大嫌いである。しかし、どうしても人前で話さなければならないことがしばしばあった。もしかしたら、そのときの僕の顔も彼と同じような顔をしていたかもしれない。そう思うとぞっとする。

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普段みかける日系人の子供はあまり美人系の女の子を見かけないが、お稚児さんになる子どもは美人系が多い。お化粧のせい???


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