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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/23)
4・20 挽肉作り

4・20 挽肉作り (2007/04/22)  僕の小さいころの愛読書は「15少年漂流記」と「ロビンソンクルーソー漂流記」と「大草原の少女」だった。この3冊は何度読んだかわからない。これらの本に影響され、小さいころは、無人島暮らしにあこがれたものである。多分大自然の中で何でも自分で作り、自分の力で生きていくところが好きだったような気がする。死んだ母が、服から野菜(畑を借りて作っていた)から、何でも自分作ってしまう人だったから、そんな点に憧れたということは、遺伝的なものが、もしかしたらあるのかもしれない。小さいころから、そんな環境で育ったので、今でもできれば何でも自分で作りたい。また、そういう姿勢を息子にも見せたいと思っている。
 昨日たまたま入った雑貨屋で、挽肉を作る器械を見つけた。歯の部分と回すところだけだけが鉄で、あとはほとんどプラスチックというおもちゃみたいなものだった。値段は45レアル(約2500円)。普段だったらこんなちゃちい物は絶対買わないと思うのだが、このときはちょうどお金がポケットに入っていた。さらに餃子を作るたびに、ミンチの脂の多さに辟易していた。たくさん食べると、口に脂がベタベタ残って不快なのである。これだけ多くの脂肪が体に入ると思うとあまりいい気分ではなかった。そんなことから挽肉を作る器械をちょうど欲しいと思っていた所だった。
 さっそくスーパーに買い物に行って、脂身の少ない肉を購入。机に挽肉機を設置して早速ためしてみた。肉片をいれるとギュリギュリと肉を潰すような異音を発しながらミンチが出てきた。おーっ。思わず息子とよろこんでしまった。どうやら、長細い肉片の方がうまくいきそうである。難点は取っ手をまわすのが固く、すぐ器械が机から外れてしまうことである。あまりの固さに、手の平は真っ赤になってしまった。それでも順調に進んでいたが、半分ほど行ったあたりからおかしくなった。見ると白い筋が歯にこびりついて、肉が出なくなっている。筋などの固い部分は、この柔な器械ではダメなようである。僕と息子がヘトヘトになっているところに、彼女が「パパイは苦労するのが好きなよ」とからかった。この手のからかいをブラジル人は好きなようであるが、困っているときにこの手のことを言われると本当に腹がたつ。「そういうことを、いうからおまえは嫌われるのだ、アホ・・・・」思いっきり言いたい放題言い返した。多分、彼女も悪い事を言ったと思ったのか、それから一切何も言わなかった。最近、息子もタイミングの悪いチャチャを入れることがあるので、多分母親から気づかないうちに移ったのだろう。そんなときには、ボロクソにいうことにしている。
 苦労の末やっと挽肉ができあがった。もうこれだけで疲れてしまったが、まだ餃子にしなければならない。彼女が他のものを作っている間に、息子と2人でせっせと皮に肉をくるむ。この作業を息子は嫌いらしく、一向に進まない。それを助けてやり、やっとすべて完成。
 「うまい!」出来上がった餃子はさすがに苦労の甲斐があり、おいしかった。挽肉の脂分が少ないせいか、軽くてジューシーでいくらでも食べれる。
 しかし、疲れ切ってしまった。できればもうこの挽肉機は使いたくない。今度日本に行ったら、安いものがあれば買ってこうよう。

 


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