移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/04/05)
4・23 勉強机 [画像を表示]

4・23 勉強机 (2007/04/24)  小学生に入学したときに勉強机を買ってもらい、毎朝おきると、うきうきし、気持が晴れ晴れしかった。その新しい机の匂いが今でもかすかに僕の脳裏の奥底に残っている。そんな気持ちを息子にも経験させてあげたくて、勉強机のことがいつも気にかかっていた。
 アパートの購入で彼にも部屋ができることになったので、息子を連れて勉強机を見にいったが、彼はそれほど興味をしめさない。がっかりしてしまった。ブラジルの子供は、日本の子供に比べ、机に座って、勉強したり、本を読んだりする時間が少ないせいもあるだろう。中流以下のほとんどの子供たちは、居間や台所のテーブルが勉強机なのだ。うちの場合も、前のアパートではまともな飯台もなければテーブルもなかった。あるのは50センチ正方形の小さな台があるだけであった。この台で彼はご飯を食べ、勉強していた。そんな様子を見て、これではいかんなー、と僕はいつも思っていたのだが、彼は別にそれが嫌だとも、情けないとも、何も感じてなかったようだ。つくづく知らない、経験がないということは悲しいことだと思う。しかし、当然その反対で、知りすぎる、経験しすぎる、ということも不幸ではあると思うが・・・。僕の中では、彼にちゃんとしたテーブルで椅子に座ってご飯を食べさせ、勉強机で勉強させてあげたいと、ずっと思っていた。今考えると、僕は、普通の日本の生活を、僕がしてきた生活を、彼にさせたいと思っていたのだと思う。
 結局、予算の関係から、ボランティア団体がやっている中古家具のお店で、ソファーや他の家具とともに、彼の机と椅子とベッドも購入した。ちょうど、少し古いが頑丈そうな机とベッドがあったのだ。彼に聞くとそれでいいという。しめて3点、150レアル。約9000円ほど。最近の、既製品の家具は、みかけはいいが、とにかくすぐ壊れるので購入する気はさらさらなかったので、良い買い物ができたと満足している。

4.23.jpg
前のアパートで、小さなテーブルで食べる息子。スペースがないために、食べ物はすべてひとつの皿に入れてしまわなければならなかった


 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 楮佐古晶章. All rights reserved.