今日は飛び石連休の中日。とはいってもほとんどの人にとっては休み同然であるが・・・。本当は働かなければならない日でも、飛び石となるとブラジルではたいてい休みになるし、日曜日をまたぐ場合は土曜日はもちろん金曜日まで休みにしてしまう会社もある。そんなので仕事になるの、と思わず心配になるほどである。 　たいていの人々は休日には家族そろって、サントスやアルジャなどの行楽地に泊りがけで行ってしまうので、サンパウロの町は閑散としてしまう。ブラジル人の旅行好きには、いつも驚かされる。いつもはお金がなくてピーピーしている人でも休日になると車をしたててプライア（海水浴場）に行く。僕も旅は好きであるが、人がいっぱいあふれた場所に行くのは好きでないから、休みの日はアパートでじっとしている。しかし、休み以外の日は子供も彼女も忙しいから当然家族で旅することはない。　 　テレビで、ノルデスチ（東北伯）の美しいプライアの映像が流されていると「皆で旅行に行きたいわね。あーあ、いつかできるかしら」とぼーっとした目つきで彼女がポツリという。いつか連れて行ってあげたいとは思うが、現実はなかなか難しい。 　今のところ、本を読みながら、寝るのが、僕にとって一番幸せな休日である。 休日中日のセントロは閑散とし、夕にもなると、秋の忍び寄る気配をいっそう感じてしまう。

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