5・7 産後 (2007/05/08)
どうなることかと思った子犬は、アズミが急激に母性本能に目覚め、すくすくと育っている。さすがに1日たつと彼女も随分となれ、子犬をつぶさないように身体の向きを変えたり、子犬の身体をしょっちゅう舐めて気を使っている。 子犬の名前はメスであることから、ナルトにでてくる女ニンジャから名前をとって「さくら」に決定。さくらもなんとか母乳を吸うことができるようになり、メキメキと力強くなってきた。まだ目が開いてないにもかかわらず、親の身体に這い上がったり、ダンボールの中をよちよち這い回っている。 「さくらは賢くなるかな~?」息子がさくらをみながら心配そうに尋ねる。 「あずみが賢いからなると思うよ」と僕 「でも、ニンジャが抜けているから・・・」 メス親のあずみとオス犬のニンジャを比較すると、性格も頭の良さも随分とことなる。アズミは頭の回転が速く、動きがすばっしこい。主人に忠実な犬で、知らない人に身体を触られたりするのを嫌う。一方ニンジャは、顔もそうだが、おっとりしていて、どこか抜けている。誰にでもついていくような犬で、こいつはバカ犬だと思うことは1度や2度ではなかった。多分2匹の違いは育ちにあるのではないかと思う。ニンジャはペットショップで生まれ、健康に気遣われのびのびと育ってきている。ところが、あずみは最初見たときには毛づやもなく妙にみすぼらしかった。そのみすぼらしさがきにかかって買ったのではあるが・・・。多分、どこかの貧乏なブリーダーからペットショップが安く買い叩いたのではないだろうか。食い意地が張っていて、自分より倍以上大きなニンジャを押しのけて、餌を食べていた。最初の頃、ニンジャはびっくりして、ガツガツ食べるアズミをぼんやりと眺めているだけであった。 そんなわけで息子ヘさくらが心配になったのだろう。まだなんともいえないが、顔はニンジャに似てボケ顔である。面白いのは、両耳と尻尾と目の下が黒で外はこげ茶色なのである。成長が楽しみである。
 | 生後2日目の「さくら」。耳と尻尾が黒く、耳の裏は茶色という変な配色の犬である。 |
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