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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・4 家庭内暴力

6・4 家庭内暴力 (2007/06/05)  日本行きまで数日にせまり、仕上げなければならない仕事を遅くまでやっていた。と、突然電話がなった。こんな時間にいったい誰だ、と思いながら、恐る恐る電話にでると、家からだった。
「隣の旦那が奥さんに暴力を振るっているみたい。怖いわ。どうしよう」
どうしようと言われてもこちらも困ってしまう。ブラジル女性は大げさにわめき散らす女性が多いから、下手に警察を呼んで後で文句を言われるのも嫌だし、結局、「もし、騒動が大きくなるようだったら、また電話をしろ」といって電話を切った。
 ちょうど、家庭内暴力の記事を読んだばかりであった。女性を守るための専用の女性警察というのがあって、家庭内暴力やもろもろの事件に対応する。とにかくこの警察は女性有利にできていているようなので電話をされると男にとってロクなことがない。別に暴力を振るったわけではないが、口論になって何度か女性警察に電話するわよ、と脅されたことがある。父にさえ殴られてこともないし、ほとんどまともな殴り合いさえやったことのない軟弱な僕に人を殴れるわけはない。もちろん、殴ってやろうかと思うほど腹を立てたことは無数にあるが・・・。
 ブラジル女性を見ていると、腕なんか僕よりずっと太いし、その上最近はトレーニングジムに通って体を鍛えている女性が多いから、喧嘩をすると力負けをしそな女性が多い。だから、下手に力を加減していると逆にやられてしまう。一度あわやというところまで行きそうになって、女性の腕をつかんだら、力の強いこと強いこと。どちらにしろ女性と喧嘩をするとロクなことにはならないので喧嘩になりそうになるとさっさと逃げることにしている。
 記事によると最近家庭内暴力に対する法律が厳しくなったそうだ。一度、訴えると取り下げることはできなくなり、状況によっては刑務所送りになるらしい。男が逮捕されると働き手がなくなり生活に困るので、電話をかける女性が減ったとのことであった。
 あれから電話はかかってこないので、多分おちついたのだろう。人騒がせな隣人である。


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