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６・１０ 日本の若者 (2007/06/10)
友人に電話しようと、公衆電話に向かっていると、一瞬早く、若い男に割り込まれた。大きな荷物をもっていたし、別に急ぐ電話でもなかったので、すぐ後ろで待つことにした。
その男は、１０円玉を入れたが、１０円玉は機械に入らず、落ちてしまう。彼は「困ったな～」とぶつぶついいながらその行為を繰り返す。一瞬、カードを貸してやろうかと、思ったが、人が待っているのもおかまいなしに、２０回以上神経質に繰り返す、彼の態度が気に入らなかったので何もいわずに待っていた。少し離れたところに、公衆電話があるのだから、そちらに行ってかけなおすという、発想は出てこないのだろうか？ この電話が壊れているという発想はないのだろうか？ 神経質そうにコインを入れ続ける行為が、僕には不思議だった。
３０回ほど、その行為を繰り返した後、やっと彼はあきらめ立ち去った。後ろにいる僕などはまったく眼中になく、ただひたすら「電話がかからないどうしよう」ということだけしか頭にないようだった。
普通だったら、待たされて頭にくるのだが、彼は今の日本の若者の象徴的な感じがして、興味深かった。
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