6・25 どぶ川の思い出 (2007/06/25)
小学生の頃、毎日のように遊びに通った野原はすっかりなくなってしまい、住宅地になってしまった。高知の片田舎でさえこうであるから、多分ものすごい勢いで日本の田舎は開発されているのだろう。 しかし、ザリガニやどじょう、小鮒を追いかけていた1mほどのどぶ川はまだ以前のまま残っており、今でも道を歩くときにはついつい覗きながら歩いてしまう。毎日、毎日、網とバケツを持ってどぶ川にそって数キロ歩いたものである。僕は4,5歳の頃から近くの小川に入って、小鮒やどじょうを捕っていたそうであるから根っから魚を捕るのがすきだったのだろう。そのせいか、真っ赤なはさみを持った大きなザリガニを捕まえる瞬間のドキドキ感、逃したときのあのはがゆさと残念な気持ちは未だに忘れられない。 小鮒の群れが目の前を通り過ぎると気持ちがざわつき、時を超えて幼少時代に舞い戻ってしまう。 あのころは僕の人生でもっとも楽しかったときかもしれない。
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