7・7 殺人事件その後 (2007/07/08)
殺人事件が壁を隔てたアパートであったと聞いたせいか、なんとなく重苦しい雰囲気が漂っている感じがして、あまり気分がよくなかった。それが2,3日前からその重苦しさが消えた感じがして「あれっ」と思っていた。 死んだ女性が成仏できるように、心の中で祈ったのが良かったのかな、と勝手に思っていた。 「昨日、海岸沿いの町で隣の家族が捕まったんだって。ちかじかのうちに、二人を連れてきて、事件の再現をやるそうよ。私嫌だわ。 まだ小さな子供が3人いたけど、どうなるのかしら。孤児院にいれられるのかしら? かわいそうに」 と門番から聞いた話を彼女がしてくれた。 隣の女性は、旦那が逮捕を繰り返している間、次々と男性を自分のアパートに引き込んでいたらしい。笑顔が寂しい女性だな、とずっと思っていた。 そんな複雑な男関係はあったが、女の手ひとつで3人の小さな子供たちを育てていたらしい。人生に疲れ、人生が嫌になっていたのかもしれない。そんなときに、まさに「魔の時」が訪れたのであろう。 この家族も、死んだ女性も、あまりにも陰惨過ぎる。少しでもいい方向に進むことを祈りたい。
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