7・15 サンパウロへ (2007/07/15)
2泊3日のパラチの旅もやっと終え、サンパウロに帰ることができた。パラチではとにかく忙しいばかりで、せっかくいいホテルにとめてもらっても、おいしい食事をさせてもらっても、やることがありすぎて気持ちが落ち着かなかった。こういう旅は、できるだけ避けたいものである。 しかし、昔、ミナスから金を運んだという古い街道、「カミーニョ・デ・オーロ(黄金の道)」を実際に歩けたのは嬉しかった。前から、この道は気にかかっていた。雨によって、急斜面の道は崩れていたが、山の中に石畳のしかれた道が永遠続いているのには驚いた。この道をロバと奴隷が遠くはミナス州のディアマンチーナから金を運んだそうだ。当時としては大変な旅だったと思う。バナナの林を抜け、上り下りを繰り返し、30分程度のほんのわずかなトレッキングだったが、当時の様子をほんのわずかだが感じられた。いつか、この道を歩いて、ディアマンティーナまで行ってみたいものである。 そんなことをサンパウロ行きのバスの中でずっと考えていた。ふと、旅ってなんだろう、どうして人は旅に出たくなるのだろう、という疑問が頭に浮かんだ。知らない土地の見聞と発見、出会い、感動・・・。気づかないうちに旅の多い生活になってしまったが、出かける前の億劫、心配などにいつもうんざりしているにもかかわらず、未だに旅の多い生活をしているのは、なんだかんだいって旅が好きなのだろう。
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