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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・22 サッカー観戦 [画像を表示]

7・22 サッカー観戦 (2007/07/23)  初めてサッカー場でまともに観戦した。
 もともとあまりサッカーには関心がないせいか、取材で2回ほど球場に足を運んだことはあったが、ちゃんと観戦したのはこれが初めてである。
 コリンチャンス×ナオチカ戦。コリンチャンスは日本の野球で言うと阪神のような人気チームで熱狂的なファンが多い。今季は不調で、ほとんど最下位である。ナオチカは東北伯のチームでいつもビリを走っているような弱いチームらしい。「観客も少ないし、危なくないんじゃないの」という情報をサッカー好きの友人にもらっていたから、安心して行ったが、球場の周りはコリンチャンスの黒っぽいシャツを着た人々が続々と集まってくる。カメラ一式を持っていたので、「話が違う」じゃないかと思いつつ少々ビビリながら、球場に入る。球場に入ると、コリンチャンスの大合唱が、打楽器に合わせて行われている。3割程度の入りにもかかわらず、この熱気なのだから、満杯に入った大試合はさぞかしすごいだろう。そんなことを思いながら、安全そうな席を探す。今日の試合は観客があまりあれないことを皆予想してか、家族連れや、女性客が多い。いつもテレビでは、観客は男性の客ばかりで、荒れたシーンばかり映し出されるものだから、頭の中で勝手に、サッカー観戦は危ないものというイメージを作り上げていたから、ほっとしながらがら、家族連れの近くに行って座る。
 観客の反応が面白い。コリンチャンスが入場してくると、皆拍手で迎え、敵のナオチカが入ってくるとブーイングである。何もここまでしなくても思うのだが・・・・。試合はスピード感に溢れ、選手同士のぶつかり合いも激しい。これぞ生の迫力! 試合はコリンチャンスはいくぶん優勢であるが、トロトロした試合運びで一向に点がとれない。そんな試合にファンはイライラし始め、次第にヤジが飛び交い始めた「トマノク!」「フィーリャEダ・プータ」「・・・」隠語が飛び交う。しかし、コリンチャンスの選手がイイプレーをすると拍手。見ていると、罵倒と拍手が交互に繰り返されていてかなり忙しい。そうするうちに、ポロリとこぼれだまのようなゴールをナオチカ側がいれた。あまりにもあっけなく1点入った。瞬間、シーンと静まり返ったのが、異様だ。「もし、コリンチャンスが負けたら、ファンがあばれる可能性があるから、早く帰った方がいいよ」と友人から忠告されていた。まだ前半だから大丈夫だろうと思いながら、観戦していたが、コリンチャンスは点を入れることができないまま、前半戦が終わり、後半戦に。僕も、まさか負けることはないだろと、見ていたのだが、また、2点目を入れられてしまった。さすがに、ファンはイラツキはじめ、ふがいないプレーにはびしばし野次が飛ぶ。もう我を忘れたファンが立ち上がって中指を突き出して怒っている。すぐ前の3人の男は怒って帰ってしまった。もう危ないか、と思いつつ、そんな観客を撮るのが面白く、ずりずりと居てしまう。さすがに最終10分を切ると、帰るのも人で一杯になるし、もうこれ以上はいられないと判断し球場を後にした。
 やはり生は最高!

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いっこうに点をとらないコリンチャンスにファンはイライラし始めブーイング。


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