8・4 帰聖 (2007/08/09)
今日は、サンパウロに帰る日にもかかわらず、まだ仕事が残っていた。電話をかけまわり、どうするか迷っていたサンタ・テレーザのボンジーニョに乗り、やっとリオでの仕事を終了。毎日朝の9時から夜の11時まで休む暇なくよく働いたと自分でも思う。これでやっと帰れる。そう思うと顔がニンマリしてきた。 バスターミナルに3時についてチケット売り場に小走りで向かう。チケット売り場の窓口では、係員が、ボールペンでガラスを叩いて、うちで買ってけ、と合図を送ってくる。ブラジルエキスプレス社の窓口で3時発のバスがまだチケットを売っていた。 「まだ乗れる?」「大丈夫だ!」もぎ取るように僕の手にからお金を取ると、さっとキップを渡してくれた。「急げ、走れ!」 バスに乗り込んだときは、既に10分を回っていた。ラッキーだった。 今回の仕事は、面倒な仕事で、さらに本当にハードだった。コルコバードもプライア(海岸)も、ポンデアスーカルも行くことはできなかったし、まともに社写真さえとることができなかった。しかし、ほとんど一人でやり遂げたという燃焼感はあった。ふと、他の国に行きたくなった。こんなことは初めてである。いままで、「ブラジル、南米で十分」と思っていた。何故か世界の他の国をみたくなった。イスタンブール、リスボン、バンコク・・・・、行ってみようかな、日の光がじょじょに赤みを帯び、薄暗くなっていく車窓をながめながら、そう思った。
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