9・19 待つ (2007/09/20)
待つこと1時間20分、僕の忍耐も限界にきていた。イライラが募りもうギッブアップ。いったい何をしているんだ! 今日は撮影を頼まれていた。普通はモノ撮りの撮影は面倒くさいのでしないのだが、取材でお世話になっていたから仕方がない。バックの紙から機材一式を用意してアパートの建物の入り口で待っていた。30分前に下で待っていて欲しいとの連絡が入ったので、オッ、なかなかちゃんとしているな、と思ったが、案の定この始末である。 ついに耐えられなくなってアパートに戻る。僕に非がないようにするために、一応電話をする。「1時間20分も待ったけど迎えにこないから、もう、アパートに上がったから、着いたら、電話をかけて」 本当は、もうキャンセルしたかったが、まだ完全に怒りが頂点に達していなかったので、向こうのことを察する余裕が少しはあった。 「えっ、そんなはずはないわ! ちょっと待って」そういって依頼主は調べ始めた。「もう、着いているわ。下に下りてくれる」「いったい、何なんだ。何故彼は電話をしないんだ。電話番号をわたさなかったの? まったくマヌケだね。本当にバカ・・・・・」と彼女に怒りをぶちまけようとしたが、途中で止めた。「いいよ、おりるよ」 迎えに来たモレーノが入り口にいた。確かにマヌケそうな顔をしている。 「昼飯を食べていたのか」 「いや、道に迷っちゃって・・・・」 店から僕のアパートまでは決して難しい道順ではない。むしろ簡単である。やはりマヌケなのだと思う。もっと言おうかとおもったが、止めた。彼は一言も謝らない。ブラジルでもちゃんとしている奴は非を認め謝りをいう。こういうレベルの低い奴を相手にしていても、腹が立つだけだから、車中ほとんど話さなかった。 「主人は、もうカンカンに怒っているよ・・・」僕のことは一切気にせず、ひたすら主人のことを気にしている。「彼翌セけじゃないよ、僕も怒っているよ。炎天下で1時間20分も待ったんだから」それから何回か、話しかけてきたが、話には乗らなかった。なんとか速く行こうとして、せっかちに運転しているのがよくわかった。これで事故られたらたまったものではない。 「もう仕方ないから、ゆっくり行っていいよ」 この言葉を聴いて彼は安心したようで、普通の速度で車を運転しはじめた。ただ僕がしゃべらないので随分窮屈そうではあったが・・・・。
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