10・8 鳩の仕返し (2007/10/09)
毎朝、すくすくと育っている植物に水をやるのが楽しみになっていた。日本から持ってきて蒔いた種は、たくさんの芽をだし、日に日に大きくなっていた。そろそろ写真を撮って、ブログにアップしようと思っていた。今日ベランダに出てびっくりしてしまった。たくさん出ていたはずのの芽がひとつもないのである。昨日まであったから、犬のせいではない。となると、そとから来ることのできる鳩しかいない。土しかなくなったプランタをみながら、がっくりしてしまった。 サンパウロでは意外に鳩を大切にする人がいてどんどん増殖している。毎日決まった時間にパンくずやとうもろこしなどの餌をあげる人がいるものだから、その人を見つけると、急行爆撃機のように、近くのビルから降りて来る。まるでヒッチコックの「鳥」である。慣れた鳩たちは、その人の頭や腕にとまって、餌をねだっている。あまりにたくさんの鳩がよってきたものだから通りがかりの人もびっくりしてみている。餌をあげている人間はうれしそうな顔をしているが、鳩はいろんな病原菌を媒介していることを知っているのだろうか? 少々の鳩なら問題はないが、あまりに多いともうそれはひとつの公害になってしまう。 うちのアパートのベランダにも鳩が何回かやってきて巣を作った。一番最初のときは、鳩ぐらいいいかと思い、放っておいたら、そのうちに2個の卵を産み、雛がかえった。周りはウンコと羽毛だらけである。これほど汚いことになると思っても見なかった。が、もう遅しである。さすがに雛を殺すわけにもいかず、飛び立てるようになるのを待っておいだした。それから2度ほどしらないうちに巣をつくり卵を産みつけたが、親をおいだした。 その後は来なかったので、もう来ることはないと思っていたのだが、今回はしっかり仕返しをされてしまった。 こんな大都会で、鳩と争いながら生活したくないが、対策を考えなくては。
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