10・11 フォトジャーナリスト (2007/10/11)
バールでビールを飲んでいると、「あなた日本人?」と突然、褐色の肌をしたブラジル人に声をかけられた。 「そうだけど・・・」日本語を話したく仕方がないと言った人間がときどきいるが、彼もそういった人間のようだ。 「どこの人ですか?」などなどいろいろ聞かれるうちに「で、何をしていますか?」と問われた。「・・・・カメラマン、文章も書いているから・・・うーん、どちらかというとフォトジャーナリストかな??」 「ああ、そう。私の日本人の友達もフォトジャーナリストです。○ さん知っていますか?」 いうんじゃなかった、と後悔した。ブラジルにはなんと日本から来たフォトジャーナリストが多いことか。多分、日本から流れてやってきて一番なりやすくて見かけがいい職業だからだろう。僕の知っているだけでも5人はいる。勿論、経験も豊富な、名前の売れたフォトジャーナリストも「とりあえず」という人間もいるだろうが、サンパウロだけでも数十人はいるのではないだろうか。 僕も写真を撮ったり、駄文を書いたりしてなんとかやっと暮らしている程度だから、「とりあえず」派である。いくらブラジルは言ったモノ勝ちの土地柄といえども、大した仕事もしていないのに、自分は「フォトジャーナリスタです」というのは非常におこがましい気がする。いつか胸を張って、フォトジャーナリスト、いやフォトルポライターと言えるようになるまでは、人にはあまり言わないでおこうと思う。
 | 後ろの像は本物、前は人が扮した偽者の像。早く本物になりたい! どこかで聞いたフレーズだなと思っていたら、昔僕の好きなアニメに「妖怪人間ベム」という番組があって、出だしにいつも「早く人間になりたい!」というフレーズがあったのを思い出した。懐かしい! |
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