11・2 穴の開いたシェッキ (2007/11/03)
今日は久しぶりにお金が実際に手元に入りホクホクしていた。日本からの仕事は日本の銀行に振り込んでもらうことになっているし、先日やった仕事は、息子の学費に僕の手元にある間もなく、そのまま彼女の手に渡ってしまっていたから、自分の稼ぎを手にするのは久しぶりである。ただ、その仕事代はシェッキ(小切手)で、いまいち実感は薄いが、とりあえずお金同様なものである。家に帰って引き出しの中に入れておいたつもりだった。 そして、今日、急にシェッキが気にかかって探すが、見つからない。おかしい? とにかく家にあることは確実なので探しに探す。が、ナイ! ふと床を見ると、うすいピンクのくしゃくしゃの2枚折りの紙切れがおちている。もしやと拾い上げると、シェッキだった。しかし、妙に汚れている。一抹の不安がよぎる。2枚折りになったものを広げると、穴が開いていた。コレハナンナンダ! これでは換金してもらえない! 思わず頭を抱えてしまった。そういえば、僕が昼寝している間、犬たちも部屋でダラダラしていた。あのアホ犬たちだ! ムラムラと腹が立ってきた。彼らの寝場所に行くと、さくらは僕の様子に気付きすでに逃亡している。アズミはきょとんとした表情で僕を見ている。お腹に赤ん坊がいるので肩あたりをぶっ叩き、そしてさくらを机の間から引きずり出し、天誅を下した。彼らにしてみれば「そんなやぶから棒な」という感じだろう、何故叱られるのかも解っていないだろう、が、そうでもしなければ、僕の怒りは収まらなかった。コンピュータのアダプターの線を噛み切った事件といい、これで2度目である。もう僕の部屋には彼らは立ち入り禁止である。 理由を言って、書き直してもらうしかないだろうな、そう思うと急に憂鬱になってきた。あ~あ、深いため息がひとりでにもれた。
 | 黒い方がアズミ、茶色がサクラ。かれらのいたずらには頭がいたい。 なにも悪さをしなければかわいい犬たちなのだが・・・・ |
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