11・3 言い訳 (2007/11/04)
日本からきた友人をレストランに連れて行った。そこは家庭的な雰囲気の、小さなレストランで、いつも混雑している。念のためあらかじめ予約を入れていた。 案の定、レストランは混んでいた。顔見知りのジェレンチ(支配人)に「予約を入れていたんだけど」というと、一瞬しまったという感じの顔をした。「実はあなたに応対した人間は、先ほど帰って、予約が入っていなかったんだ」 一瞬にして頭に血が上った。 「電話の声はあなたにそっくりだけどね」 その男は、ちがうと言い切り、もう20分か30分もすれば開くからという。絶対にあくのか、と問い詰めると、今度は解らないとしどろもどろ言う。さらに「なにも聞いてなかったからね」と居直る。 僕の怒りは頂点に達しかけた。 「ここをオルガナイズするのがあんたの仕事だろう。内部の事情なんか聞きたくない。そんなことは僕には関係ないのだから」 やっと最後に自分の非を認め、すみません、と謝ったが、楽しみしていた会食も、すっかり色あせてしまった。 なぜ、言い訳ばかりして、ごめんなさい、と謝れないのだろうか。最初に「ごめんなさい、忘れてました」といえばそれで済んだことなのに。うちの彼女といつも喧嘩になる原因のひとつは、言い訳ばかりして、ごめんなさい、と言わない、言えないことだ。つくづくブラジル人はレベルの低い人々が多いと思う。もちろん、ちゃんとした人もいるのだが、極少数である。 結局、気を取り直して別のレストランで食べることになってしまった。
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