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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/22)
11・19 危険度 [画像を表示]

11・19 危険度 (2007/11/21)  今日は黒人の日でサンパウロはお休みである。他の市町村では休みにせずに普通の日同様のところもあったようだ。今年はあまりにも連休が多すぎた。
 さすがに町は人通りが少なく、路上生活者や、ストリートチルドレンがやけに目に付く。別に悪さをするわけでもないが、人通りが少ないことをいいことに、中には絡んでくる者もいるので気をつけなければならない。
 リベルダーデまで犬の散歩をかねて息子と歩く。うちの近くには路上生活者用の宿泊所があり、100人ほどが、まるで電線に止まった汚れた鳩の群れのように並んで宿泊所が開くのを待っている。サンパウロに出稼ぎにやってきたものの、働くところが見つからなかったり、あぶれたりした人々だ。みんな目がどんよりくぐもっている。その中の二人が道行く人に「5センターボ(3円)でいいか恵んでよ」しつこくねだっている。仕事をしたくてもないのだろう。そのうちに皆気力をなくして、路上生活者まで落ちてしまったのだと思う。そんなことを思いながら犬に引っ張られながら歩いているとあっという間にリベルダーデについた。
 リベルダーデ大通りの橋のたもとには、ストリートチルドレン達が、グループを作って毛布に包まって寝そべり、いき行く人々をじっと見ている。中には、シンナーをビニール袋に入れて吸っている子供もいる。あどけない顔をした子もいるが、ささくれ立った目つきの、もうかなり大きな子供? 青年もいる。こういう奴には目をあわさないのが、難を逃れるコツである。北海道にいるとき熊に出会ったら、目をじっとみつめて離しちゃダメだとよく言われたが、彼らと目を合わせるとたいてい何かの行動を起こしてくる。それはブラジルの警官も同じで、目を合わせるとたいてい尋問をしようと寄ってくる。だから僕は、彼らとは正面きって目をあわすことはしないが、通り過ぎ、完全に安全だと感じるまでは横目で彼らを様子を見ている。
 そのグループの横を通り過ぎるとき息子も身体を固くしているのが解った。やはりこういうことは、実際に肌身で体験しないと慣れるものではない。サンパウロのセントロ付近に住んでいれば、危険を察知する能力は自然と高くなると思う。

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 車、強盗、道のあなぼこ・・・、考えて見るとサンパウロの町は結構危険が一杯。慣れてしまえば、どうっていうことはないのだが・・・。よく住んでいる人は「自分は十数年生活しているが、一度も危ない目にあったことがない。だから危険はないですよ」と豪語する人がいるが、それは慣れていて、危ない所を気付かないで避けているか、いつも車で移動しているからである。この地が初めての人にはやはり危ないと思う。


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