11・26 占い (2007/11/27)
彼女に会うのは3年ぶりであった。 「私も、もう31よ。変わらないでしょう?」 そういって、くるっと身体を反転させた。 どうして彼女に占ってもらったのかよく覚えていないが、多分一番の理由は単なる好奇心からだったような気がする。そして、将来どうなるのか、ちょっと覗いて見たくなったのと、本当にあたるのかよ、というカラカイの気持ちからだった。 彼女のお兄さんも占いで生計を立てているらしいので、家族してそういう能力があるようだ。彼女の双子の姉妹に言わせると、僕が今日来ることもわかっていたらしい。が、ちょっとその辺になると???である。 彼女の占いはカードによるもので、かなり近い将来を見る。僕としては、近い将来の細やかなことなど別に知りたくもないので、以前みてもらったときはがっかりした。別に今回も見てもらうつもりは、なかったのだが、偶然に会うことになったので、じゃー見てよ、ということになったのだ。 普段は普通の女性なのだが、カードを読み始めると、ちょっと雰囲気が変わり、話し方も物事をわきまえた口ぶりになる。彼女に言わせると、霊のようなものがきて見せてくれるそうだ。よく、会話をしながらうまく聞きだして、適当な話を作り上げてしまう、占い師も多いから、僕は一切何もいわないで、彼女のいうことをひたすら聞くだけである。確かに少しはあたるようで、ときどき、どうしてそんなことを知っているの? と思いたくなる部分もある。 そして今回の占いの結果は、昔関係のあった女性がまた関係を持とうとしているらしい。その他は概ね良好で、お金はボチボチではあるが入ってくるとのことであった。 こういった占いは、聞く方もある程度信用の念を持って聞かないと、例え本当に力があっても当たらないだろう。しかし、今回の占いはあまりあたってもらいたくないものだったので、信用はしないことにした。 別れ間際「私の占いがあたったか、興味があるから、絶対に電話してね」 といわれたが、多分あたらないだろう。 いや、あたってもらっては困る。 じゃあ、これで、という感じで手をあげて、何も答えずにその場を後にした。
 | 最近、自分の将来がどうなるのか見たくなってきた。とにかくあと10年は健康上何の問題もなく生きたい |
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