12・6 老後 (2007/12/07)
友人と話しているうちに、老後の話になった。 「年金もないし、老後が心配だよ。うちの親父なんかは日本とブラジルからもらっているからそこそこの暮らしをしているけどね」 僕も、年金はかけてないから、ゼロである。今を満足して生きれればいい、なんてことは、小心者の僕にはとても言えない。かといってどうしようもないので、できるだけ考えないようにしているのだが、ときどき、この話題になると、不安になってしまう。 僕の友人にも、老後のことを考えて日本に出稼ぎに行ってしまった人が数人いる。彼らに共通していることは、将来設計がしっかりできていることである。 「数年日本で働けば、もう後は余裕で生きていけるから」と彼らは決まって同じようなことをいう。もともと彼らは少なからずの財産をもっている人たちで、そういう計算ができるのだろう。ほとんど財産のない僕は、そんな計算が成り立たない。その月、その月を満足に暮らして行くのがなんとかんとかである。 もし、「老後」と「今」と、どちらを取るかと選択を迫れられれば、多分僕は「今」を取る。「今」、身体が十分にまだ動くうちに、いろんなことを体験したいし、見てみたい、納得いくまでさまざまなことをやりたい。でも、かといって老後に悲惨な生活を送りたくないという気持ちは強く、老後の不安は頭の奥底に常に潜んでいる。 結局のところ、今のところはどうしようもないので、なるようにしかならない、と割り切っていくしかないようである。
 | 老後も心配であるが、死後も心配である。自分の入るお墓は持っていなきゃならないのだろうな、と思う。それとも日本のお墓に入る? どちらにしろ、人に迷惑のかからないようにしておきたいのだが・・・ |
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