1・1 スポンジ (2008/01/03)
はて、初夢はどうだったか? と朝起きて一生懸命考えたが、ほとんど覚えていない。それほど良い夢でもなかったし悪くもなかったことをかすかに覚えているくらいである。そういえば去年も初夢を思い出そうとした覚えがある。 午後の友人との約束の時間まで、町を歩く。 ほとんど人がいない。まるで廃墟である。目につくのは、泥のように眠るストリートチルドレンと、日陰で、たまに通る人をどんよりとした目で見つめる路上生活者くらいである。ときおり、パトカーが威圧的に赤い灯をチカチカさせながら、通り過ぎていく。 今年はどうなるのだろうか? これをがんばろう! あれをやり遂げよう! というパワフルな気持ちが、身体の奥底から湧き上がってこない。なとなくスカスカッとしたスポンジのような自分がある。自分の生活を完全リセットしなおそうかな、という危ない気持ちがときおりひょこっと顔を出す。今年45歳、そんな年頃なのかもしれない。
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