サンパウロのカーニバルの行進は無事雨も降ることなく終わりそうだ。テレビを見ていると、会場も満杯で、外国からの観光客も多かったようだ。毎年、リオのカーニバルに追いつけ、追い越せとサンパウロも頑張っているが、リオの華麗さ、豪華さにはまだまだである。やはり金のかけ方が違うのだろう。 　ブラジル人の友人にカーニバルに何をするのかと聞いてみると、意外や意外、「カーニバルは嫌い。おとなしく家にいる」という答えが多かった。行進会場だけでなく、サッカークラブや、大きなホールでは、カーニバルの会場となって多くの人が集まって踊ったり、飲んだりするのだが、若者や独り者は別にして、一般の人には結構無縁なのかもしれない。 　テレビで見ていると、東北ブラジルのサルバドールやレシフェでは溢れんばかりの人が出て、盛り上がっている。一方サンパウロはというと、会場以外は妙にひっそりとしている。カーニバル好きは皆、他の都市にいってしまうのだろう。 　例年だと、カーニバルが終わると、秋風が吹き始めるが今年もそうなのであろうか?　何もしないで終わったカーニバル、ちょっと寂しい。

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