2・17 辛いとき (2008/02/19)
そこそこの収入があり、いろんなことが平穏無事に過ぎ、気持ちよく生活していたのだが、あることをきっかけにそんな状態はもろくも崩れ去ってしまった。もともと、どちらかというと精神的に不安定な方だから、落ち込んでいくのも早い。こういうときは、人を不愉快にしてしまうから、できるだけ独りでいるようにしている。しかし、ついに耐え切れなくなり、あたりさわりのない知人に電話をしてしまった。 「どうしたの?」 「急に人の声を聞きたくなってね」 こういう気分の時に電話をすると、いつもはほっとさせられる彼女の声も何故か暗くノリが悪い。しばらくくだらないことを話して電話を切った。ときどき彼女には、カード占いをしてもらっていた。はじめは、少しでも彼女の生活の足しにでもなれば、という軽い気持ちでやってもらっていたのだが、意外や意外、かなりの率であたったのである。それ以来、よく見てもらった時期があったが、占いに左右される自分がアホらしくなって辞めていた。 そういえば、ここ最近誰かに恨みを買っていて、占いをしていると調子が悪くなるからしばらく休んでいるのだ、と言っていたことを思い出した。そのときは、そんなことあるものか、と少しバカにした気持ちで聞いていたのだが、彼女の占いの命中率を考えるとそういうこともあるかもしれない、なにしろここはなんでもありのブラジルだから。 それでも、彼女に電話することによって少しは気分が晴れた。これで本があれば、いっときは、辛さからは解放されるとは思うのだが、今手元の本はすべて読んでしまいなにもない状態である。今夜は寝れるか、それが問題である。
 | 世界中のあらゆる人種があつまり、混じりあった人々が、様々な文化を持ち、融合する。こんな国ではなにがあっても不思議はないような気がする。 |
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