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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・19 飼い主の意識

2・19 飼い主の意識 (2008/02/20)  今日は仔犬たちの2回目の注射の日。サスケとカンクロウが急激に成長し、リベルダーデ(東洋人街)のはずれにあるペットショップまで連れていくのが一苦労であった。2つのかばんに3匹を押し込み、僕は2つの鞄を肩にかけ、息子はニンジャ(父犬)を引いて歩く。さすがに4匹を連れて歩くと道行く人が注目する。「まあ、かわいい」「1匹くれ」などなど。路上生活者はしつこく見せてくれと絡んでくるし、道中それはそれは大変であった。
「まあ、大きくなったわね! もう売らないの?」と犬たちを見るなり台湾人の獣医は驚きの声をあげた。
「こんなに大きくなったら誰も買わないでしょ」 
「そんなことないわ、でもカーニバルの前後は難しいわね。皆旅行に行きたいでしょ、犬がいると家に放って置くわけにもいかないし、かと言って犬のホテル代は高いし、結局、道に捨てて旅行にいっちゃう人も多いみたい。この間も、プードルが道をウロウロしていたんで、かわいそうになって連れてきたわ」
 そんな話を聞いて売らなくて良かった、とつくづく思った。自分の都合だけで犬を飼ったり、捨てたり、まったくひどい話である。こんな話をきくと、ますますブラジル人には信用が置けなくなる。もしかしたら今の日本も同じようなものかもしれないが・・・・。
 


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