3・21 ゼロの日 (2008/03/22)
今日の唯一の予定、友人との昼食を終えて、はたと、考え込んでしまった。 「今から何をしよう???」こんなことを思ったのは久しぶりである。思わずそんな自分が嬉しくなった。暇だ、暇だと言っても、なんだかんだ仕事があったり、人から頼まれごとがあったりで、常に頭の隅っこに気がかりがあるのだが、今は何もないゼロである。こういうときは滅多にない。 しかし、どこに行くかが問題である。カフェはさっきのんだばかりだし、ストリップ劇場は昨日行ったばかりだし、映画は先週行ったばかりである・・・・・。そんなことを考えながら、セントロに向う。 セ広場の暇な人々に紛れ大道芸人を見、証券会社のサラリーマンが行きかうサンジョン通りを抜け、街娼の立つアニャンガバウー広場を歩き、イピランガ通りにぶつかった。 突然、大粒の雨が頭に落ちてきた。空を見上げると、薄灰白色の雲が広がり始めている。「家に帰るか」と思ったが、もう少し外を歩きたかった。 しかし、カメラバッグの中を見るが傘は入ってなかった。この感じだと大雨になりそうである。カメラを濡らすわけにはいかない。 雨にせきたてられるように家に向って走った。もう20年近く前に、何も考えないで独りで南米を歩いた頃を思い出しながら。
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