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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・27 近所のウルサイオバン [画像を表示]

3・27 近所のウルサイオバン (2008/03/28) 「アニマル! 犬をいじめるな!」
 魔女のようなだみ声が、建物中に響き渡る。
 この声と言い草を聞いて、ムラムラと腹が立ってきた。「何も知らないのになんなのだ! 言いたい放題いいやがって」そんな気持ちで一杯であった。
 また、カンクロウがサクラにいじめられておお鳴きをしたのだ。ちょうど午前中で、建物のおばさん連中が掃除や洗濯をしているときであった。あんまり腹がたったので窓から顔をだすと、案の定、上階のおばさんが顔を出してみていた。他にも2,3の窓から顔を出したおばさん連中が僕のアパートを見ている。
「何も知らないのに、そんな言い方はやめてくれ! 犬がもう一匹の犬をいじめて鳴いているだけなんだから!」
 まさか、僕が言い返してくるとは思っていなかったようで、彼女のトーンも大分落ちた。さらに追い討ちでサクラとカンクロウを抱き上げて見せてやった。
それを見て彼女は「ボニチーニャ(かわいいわね)。もしいじめたら許さないからね!」「だからいじめていないと言っているだろ。もしいじめていたら、顔を出して言い返したりしない!」犬たちを見て彼女の言い方も大分やわらかくなってきた。
「1匹あげればいいのよ」と彼女。バカが! ブラジル人は他人のことだとすぐに簡単に考えるのだ。もう、うんざりして話す気もなくなった。とりあえずはこれで良しとしよう。彼女らは暇で暇で、他人事で何かが起きるのを待っているだけなのだから。
 ブラジル人は明るくて、親切で、親しみ易くて、・・・・・、といのが一般的な印象であろう。しかし、僕が見るに、それは外面だけで、内面は無責任で、粘着質で、いつも人の陰口を叩き嫉妬深い。それが僕の印象である。もちろん、本当に人にいい人もいるが、僕の会ったのはほんのわずかである。それだけ、僕の暮らす環境は品がないのかもしれないし、僕自身が性格が悪いために、類は類を呼んでいるのかもしれない。

328.jpg
外見は1つのアパートだが、中には4つの空洞があって4つの棟に別れる。
中はアパートでひしめき合っている。

 


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