4・4 美点 (2008/04/04)
僕に接することによって、できれば人に不快な思いをしてもらいたくない。だから、精神的に落ち込んでいるときや、嫌な事があったときにはあまり人に会わないようにしている。根が正直で、我侭に生きてきたせいで、顔や言動にすぐでてしまうのである。だから嫌いな人間には初めから会わない。よくこんなことで社会生活ができるな、と自分でも思う。まあ、ここがブラジルで僕が外国人であるからであろう。そしてブラジル人もほとんど人の事を考えない我侭な人が多いから目立たないのだろう。 メトロの乗る際にしても、降りる人を待ってからなんて意識はもうとうないし、列に並んでいても平気で割り込みをする。道をふさいで話をし、人が通れなくてもまったく平気。通してくれというと、むっとした顔をしてやっと道をあける。などなどブラジル人の自分勝手な行動は日常的に腹の立つことが多い。 しかし、ブラジル人にも、驚くような美点がある。バスやメトロなどで老人や妊婦などがいると、必ず席を譲る。この点は、日本人もなかなかまねのできない美点だと思う。
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