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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・18 ブージオスⅢ [画像を表示]

4・18 ブージオスⅢ (2008/04/21) 「ほら、グラスに一杯泡がついているだろう。これは、あなたにかけられたマクンバから出たものだよ」
 確かにグラスの表面に一杯泡がついている。最初あまり注意してみていなかったので、本当に何もしないで泡が出たのかは不明であるが・・・・・。
この水は植物にかけて自然に戻すそうである。

 占いをしてもらった彼の名前は、エドアルド・マルチンス・ロドリゲス。彼は、母親がカンドンブレの信者であったことから、母親のお腹にいるころからカンドンブレの教会に通っていたらしい。
「いろんな未来が見えるようになったのは10歳くらいからかな。13歳の頃に、カンドンブレのサントに弟子入りして勉強したんだ。私の師はサルバドールに住むカンドンブレのサント、マンジュジュと言う人で、これまでにも何回もサルバドールに行って教えを頂いているんだ」
 カード占いをしている彼の妹も不思議な力を持っているので、この家族の血筋なのだろう。ちなみに彼女は9歳の頃からカードで遊んでいるうちに誰に教えられることもなくカードを読めるようになり、占いをするようになったという。二人の共通点は占いを始める時に、精霊? のようなものに占う人間の名前を告げるところである。彼女は何かに憑かれたような顔になりカードを読むが、彼の場合はそういうところはなかった。また、彼女の場合は詳細な点はよく解らないが、彼の場合はかなり詳しい点までわかる様である。当たっているのか当たっていないのかは今の時点ではよく解らないが、質問すると、それに答えることができたので驚いた。
 写真を撮らしてくれと頼むと気軽に応じてくれた。顔が大きいことを気にしているようで、しきりに自分の顔は大きいから、という。そんなところに親しみを覚えながら何枚かの写真を撮り終え無事終了することができた。
 最初は、不釣合いに見えた魔女の人形が今は彼の占いの場に溶け込んでいる。最初違和感を感じたのは、僕の方ではなく、この人形ではなかったのか、そんな気さえしてきた。最後は生きているような錯覚を受けた。
 今日はまるで何かに衝かれてように行動した不思議な1日であった。

 蛇足; お払いの日時まで決めていたのだが、結局様々な所要ができてキャンセルしてしまった。多分、そうなる流れだったのだろう。

418.jpg
確かにコップの表面には小さな気泡が一杯ついている。
魔女の人形が最初は違和感を感じていたが、占いが終わると馴染んでしまったのが不思議だ


 


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