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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・4 一難さってまた一難

5・4 一難さってまた一難 (2008/05/05)  昨日の晩友人宅で過ごした。それなりに楽しい一夜で満足したひと時であった。朝、目を覚まして電話を見ると、家から7回も電話がかかっている。嫌な予感をしつつ電話を入れた。
予想はあたり、最悪の連絡だった。
「昨日、夜いなかったの! 一晩中あなたの家の犬は鳴いて、苦情が殺到したのよ。私も今朝しったわ。すぐ隣の男は警察に訴えるっていっているわ」
「・・・・・・・・、すぐ帰るよ」
 やっぱり犬たちだ。先日から母犬と別れて仔犬が2匹だけで暮らすようにしていた。気の小さなサスケは、些細なことで鳴くようになっていたので少し気にかかっていた。でも、もう一匹いるから寂しがることはないだろうと、安易に考えていた。
 昨日は散歩に連れて行ってやり、その後風呂に入れてやり、できうる限りのサービスをしてやったのに・・・・。アパートに着くなり、門番が渋い顔で「昨晩苦情が殺到したよ」と言ってきた。そして150レアルの罰金を払えとの通告の紙を渡してきた。
 アパートには仔犬2匹しかいなくなっていたからこれで大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。こうなったら仕方ない。処分するしかない。7月には20日ほど日本に行くことになっていたし、仕事で旅に出ることも多い。しょっちゅう犬に鳴かれると、近所の人間にも、後の世話をする彼女にも迷惑をかけてしまう。彼女は犬のことでノイローゼになってしまうだろう。近所の男は「今日中に処分しないと訴える」とまで言っているらしい。そんな無理なことは当然無視するつもりであるが、ここまで大量の苦情がきたからには処分するしかなさそうである。
 犬たちのために、いいエサをやり、3回の予防注射、世話などとりあえず僕のできうる限りのことをしてきたつもりだが、結局ダメだった。鳴かないように教えてきたのだが、異常に気の弱いサスケは母犬と別れまだ1週間もたっていなかったせいもあり、もう一匹の兄弟犬がいても寂しかったのだろう。今までこれほどのおお鳴きはしたことがなかったのでまさかこんなことになるとは思いもよらなかった。
 すべてタイミング、流れだと思う。彼らとは別れる運命にあったのだろうと、考えるしかなかった。安易に犬を産ました罰だ。いろいろな反省、後悔が頭の中をぐるぐる回る。彼らと別れるのは本当に辛い。とにかく今は最良の貰い手を捜すしかない。

 


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