5・15 夫婦 (2008/05/16)
7月の来日の用意をするために、お世話になっているトッパンプレスに出かけた。社長ご夫婦は、とにかく仲むつまじいおしどり夫婦で、どこかにで掛けるときにはいつも一緒だ。今日も近くのアクリマソン公園に二人で夕方の散歩に行くのだという。 一生の伴侶を見つけられた人は本当に幸せだと思う。お互いに老いを分かち合いながら生きていく、いいなあ~、とつくづく羨ましい。僕には、もう、ちょっと無理なようなことであるから余計そう思うのかもしれない。 ブラジルでは2,3回結婚するのはごく普通で6回、7回というツワモノもいる。あるブラジル人の友人が、冗談まじりに 「女性も車と同じで新車が一番いいよ。悪くなったら乗り換えればいいんだよ」と笑いながら言ったことがずっと印象に残っている。例え冗談にしてもどうも僕にはそこまで割り切れない。相性の合う女性を探して結婚し続けるのもいいだろうが、別れるたびにものすごいエネルギーとお金と時間を潰すことを考えただけでぞっとする。日本はほとんど離婚届に判子を押すだけであろうが、ブラジルの場合は裁判所に行って離婚届をしなければならなかったから大変だった。よくこんなに大変なのに何度も結婚するなと思ったものである。最近、法が変わり、二人に文句がなければ届け出するだけですんなり離婚できるらしい。 ある女性に別れた夫に会って、たまにはセックスをしないのかと聞くと、「そんなことは絶対しないわ。子供の養育費をもらって子供を会わせてそれで終わりよ」という。ブラジル人がさっぱりしすぎなのか、日本人が、いや僕が執着心がありすぎるのか、別れたと言っても、僕だったらなかなか切れないものがあると思うし、ついつい手をだしそうな気がする。 僕の周りは、皆おしどり夫婦が多い。一心同体のようにお互いのことを何でも解っている彼らを見ていてつくづく羨ましくなる。
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