移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/10/28)
5・25 ゲイパレード [全画像を表示]

5・25 ゲイパレード (2008/05/26)  今日も天気は、青空に雲が浮かぶ最高の天気である。朝からゲイパレードに行こうか、どうしようか、迷っていた。独りで行くのが、何故か億劫なのである。息子を連れて行こうかと考えたが、あまり教育上よろしくないので辞めた。人ごみの中に入るのが嫌なのだ。しかし、こういった大きな催しモノでないと、なかなか最近の人々は撮りにくい。写真を撮っていると皆文句を言ってくるのだ。風景写真を撮っていても自分が撮られていると勘違いして文句を言ってくる奴がいるので閉口する。
 気を奮い起こして、ゲイパレードにあるパウリスタ通りに向う。バスに乗る直前にCFカードがカメラに入ってないことを思い出した。慌てて確認するがやはり入ってない! これは行くなっていうことかな、と思ったが、5分程の道のりを取りに戻った。普段あまりに気乗りしないときや、忘れ物や、いろんなことが起きて出かけるのを拒まれるときは、あまり無理してまで出かけないことにしている。たいてい、無理して行ってロクなことが起きた例がないからだ。しかし、今日は何故か気分は萎えなかった。とりあえず行って30分でも1時間でも写真を撮って、嫌ならすぐ帰ればいいという、軽い気持ちが勝った。
 バスに乗り込みパウリスタに向うが、パレードで道が遮断されているせいかなかなか進まない。やっぱりメトロにするべきだったのか・・・。なんかどうもついていない。無理をするのはよそう。ヘタをしてカメラを盗られでもしたら目も当てられない。そう思いながら、バスが目的の場所に着くのをイライラしながら待つ。パウリスタが近づくにつれ、歓声が耳に入ってきた。頭にビョーンと2つの飾り物がついたカブリモノをつけた娘や艶やかなピンクや青の鳥の羽の首巻をつけた若者たちが増える。しかし、気持ちは高調しない。普段だったらこの辺で撮りたくてウズウズするのに。
 やっとバスを降りて歩いていると、若い男女がディープキッスをしている。クネクネと軟体動物のように舌を絡み合わせている。3mほど離れたところで30代ほどのアマチュアカメラマンらしき女性が様子を伺いながら写真を撮っている。いかにもこっそりという感じがして見ていていやになった。ますます気は重くなる。やっとパウリスタに入ったが、歩いているのは、普通の若者ばかりでがっかりしてしまった。時折、ドラゴンクイーンのような派手な格好をしたゲイやトラベスチがいると、大スターにでもあったかのように集まって記念写真をねだっている。3年ほど前に来たときはそのほとんどがゲイやトラベスチだった。中にはバスでサンパウロ以外の州から来た人々もいた。当時、彼らはこのときばかりと男同士で手をつなぎ、キスをし、ゲイパレードを謳歌していた。それが、ほとんど関係のない人間がすっかり増えてしまい僕としては写真を撮る気も失せてしまうほど気落ちしてしまった。ただ、ハードキッスをする男女が多いのには驚いた。多分知り合いでも何でもなく、たまたま行き合わせただけの関係の男女がクネクネと舌を絡ませ、熱い抱擁を繰り返す。見ている方も思わず興奮するほどであった。そういうカップルに結構出くわしたので、かなりの身も知らずの男女が同様のキッスを交わしているのであろう。もっともそういうことをする男女は、身なりや顔つきからするとかなり生活レベルが低そうな感じの人々ではあったが・・・。いくらキスとはいえ今はキスから移る病気もかなりある。さすがに病気は怖くないのか、と思ってしまった。
 今、サンパウロはゲイやトラベスチがどんどん増えていると思う。それなのにこの少なさ! 余りに大きく、有名になったゲイパレードに嫌気がさし、彼らは、違う場所でこっそりと楽しんでいるのかもしれない。あるいは、もうすっかり市民権を得、こんなパレードは必要ないのかもしれない。

5221.jpg
やっとみつけたトラベスチの綺麗どころ 。今年のパレードは35万人の人出。こうなると単なる普通の人々の行進。


522.jpg
舌を絡ませべちょべちょのハードキス。多分身も知らずの関係。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 楮佐古晶章. All rights reserved.